えこ、えこは「えこ」でもえこひいき
★★★★★
えこひいきですよ、なんて言ったって。
人間、みんな自分は特別なんて思ってんだよね。
だから、オンリー・ワンとか歌われるんだよね。
明るい、この本、とにかく明るい。
読書も「出会い」と思っていましたが、
大きな勘違いのようで、
出会いに勝る出会いなし、
人のぬくもり感じよう。
えこひいきしなきゃ、
徹底的に付き合ってみなきゃ。
本当に明るいお話し。
実際に人に合うのは楽しすぎる
★★★★★
日経ビジネスアソシエオンラインの「乗り移り人生相談」を毎週楽しく読んでいて、
この本の存在を知りました。
今の20代の編集者は、取材費をまったく使わないとのこと。人に会ってないのでは?という疑問。
実際に人に会う=じかあたりこそ実人生。
実筆の手紙=紙爆弾を使って、大人物にも積極的に会いに行け!とシマジさん。
私は1986年にパソコン通信を始め、1989年にはオフ会を開催し、オフ会歴20年。
オフ会こそ人生の醍醐味と考えてるので、一気に楽しく読破しました。
パソコン通信、Web掲示板、mixiとオフ会を企画してきましたが、
今年はTwitterオフ会を何度か企画したいです。
柴田連三郎氏や今東光大僧正氏などとの出会いから悪戯まで、
豪快ともいえる人間関係とよき人生。
私もこんな生活をすべく、これからもさらに頑張ろうと意欲が湧きました。
方法論だけではなく、読んでいてワクワクする本
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「天皇陛下を除いて会えない人はこの世にはいない」と説く、元週刊プレイボーイの名編集長、島地勝彦さんの人から好かれる方法が満載の一冊。
塩野七生さんとローマで初めて会うときは、いままで発行された全巻を持参し、紫色のサインペンを用意する。たしかに「えこひいき」されるための様々な方法論は書かれていますが、なんといってもその情熱と好奇心がすごいと感じました!
島地さんが人生の師と仰ぐ柴田錬三郎氏や開高健氏、今東光氏から学んだ人生論、身だしなみ、甘える作法、さらには「連載が終わってからの方が著者との付き合いは濃くなった」など、編集者という仕事をしていなくても、非常に考えさせられる言葉に溢れています。
「えこひいき」という表現はどこか嫌な響きがありますが、本書では明るくプラスイメージで書かれているため読んでいて楽しくなります。
途中です
★★★☆☆
評判が良かったので購入しましたが、面白くなかったので半分までしか読んでいません。
著者の自慢話が多く?ハウツー本ではない事を納得して読みましょう。
こんな人、ほかにいない。この人と、酒が飲みたい。
★★★★★
この著者の本を読むのは二冊目(処女作の「甘い生活」(講談社)も素晴らしい)。
「甘い生活」が東京スポーツに連載されている切れ味鋭いショートコラム集なのに対し、
本作は書き下ろしによる他者とのコミュニケーションに関する、
いわゆる「ノウハウ本」に分類されるであろう本。
しかし、本書が凡百の「ノウハウ本」と大きく違うのが、
著者ならではの、我ら凡人の「一歩先」ではなく「五歩先」どころかもっと先、
否、例えて言うならみんなとは違う近道を発見し、一足飛びに目的地に達してしまうような、
要するに次元の違う裏技的「コミュニケーション術」が示されている点。
※がゆえに、厳密には「〜される技術」という直球ど真ん中な書名でありながら、
「ノウハウ本」とは言えないかもしれない。もちろん、役に立たないという意味では断じてない。
内容は省くが、塩野七生、柴田錬三郎、今東光、開高健といった文豪を筆頭に、
週刊プレイボーイ編集長として、また集英社広告担当役員として出会う人々に愛されたのも納得の、
凡夫であれば一生に一度あるかないかのものすごいエピソードが次から次へと披露され、
そこから導き出されたタイトル通りの「えこひいきされる技術」が満載されている。
小手先の技術論、精神論がはびこる世の中、みんながみんな小利口になっていく世の中で、
こんな「本物」を読書界が得たことを、いち本好きとして心から喜び、快哉を叫びたい。
頭で考えた本ではない。ページを切れば血が出るような、「ナマ」の本だ。
かといって、どうやら著者本人は、著者の表現を借りれば「軽くあくびをしながら」
書いたように思える。それがまた粋だ。
こんな風に生きてみたい。この人と酒が飲みたい。
本書を読んで、そう思わない人とは友達になれそうにない。