カムイは劇画でこそ描ける人物像なのでしょう。
★★★★★
「黒塚の風(後半)」
「変身の色」
が収録されています。
旅を続けるカムイ。追忍は絶えずカムイにつきまとっています。
目立たぬように、噂が立たぬように人の間に潜んでいます。
「黒塚の風」は、カムイと旅の途中で知り合った夜鷹のエピソードです。
カムイを怨んでいますが、ひょんなことで旅を共にした子供との出会いが運命を変えることになりました。
余話といった感じの独立性の高い物語です。
「変身の色」は、かつてカムイに恩人を討たれたウツセとの激突です。ウツセは柳生で剣を学んだ伊賀の下忍で、これまででも最強の忍です。
ウツセがカムイを見つけた場所は無法な前藩主が人狩りをしている土地でした。
素性を明かせぬ忍びの者は、二人そろって人狩りの的として掴まってしまいます。
同じ獄に入れられた最強の忍の者二名。余興に人を狩って楽しむ前藩主。
隠し切れない状況で、カムイが立ち上がります。
劇画は、重い題材を描くのに適しているように思います。解放されない運命を背負って歩み続けるカムイは、劇画でこそ描ける人物像なのでしょう。
凄い作品です。
前の巻『カムイ外伝(4)〔小学館叢書〕』から名作【黒塚の風】のエピソードが始まっております。
★★★★☆
「決定版カムイ伝全集」(決定版カムイデン全集 カムイ伝 外伝 11巻セット)が
出てしまった現在に於いて、 この『叢書版』の役目は、もう済んだのかも知れません。
『カムイ外伝』とは・・・・・ 理不尽とも云える忍者社会に属してしまった主人公“カムイ”。
彼が“抜忍”となってからの苦悩と、彼を取り巻く“人間模様”を描いたエピソード集。
前の巻『カムイ外伝(4)〔小学館叢書〕』から、【スガルの島】に次ぐ名作【黒塚の風】のエピソードが始まっております。
本書では、その第四話『百日童』を収録。 そして、【変身の色】のエピソードが始まります。
この『叢書版』シリーズ、せめて表紙は作者の原画を使用していただきたかった。
だが、この表紙も渋い魅力があって良いとも思う。
漫画を超える!
★★★★★
世の不条理、自由への戦い、人間の本質といったものがすべて含まれていて漫画では収まらない大作。
漫画を超える!
★★★★★
世の不条理、自由への戦い、人間の本質といったものがすべて含まれていて漫画では収まらない大作。
漫画を超える!
★★★★★
世の不条理、自由への戦い、人間の本質といったものがすべて含まれていて漫画では収まらない大作。