本書は、平成28年度補正ものづくり補助金（革新的ものづくり・商業・サービス開発支援補助金）の申請書（事業計画書）作成の解説を目的としています。平成28年2月に出版した「緊急出版!! ものづくり補助金申請書作成 虎の巻　平成27年度補正完全対応版」を全面的に改訂し、採択事例をご紹介するなど、質の高い事業計画書を作成するためのポイントをわかりやすく解説しています。

ものづくり補助金は、サービス業や製造業を営む中小企業・小規模事業者に、たいへん人気のある補助金です。革新的なサービスの創出、サービス提供プロセスの改善、革新的な試作品の開発、生産プロセスの改善などを行うための設備投資等の一部を支援するものです。補助額は100万円～3,000万円（補助率2/3）です。平成27年度補正ものづくり補助金には24,000件を超える応募がありましたが、平成28年度補正ものづくり補助金でも応募が殺到しそうです。

平成28年度補正ものづくり補助金では、採択予定件数は約6,000件になるとアナウンスされています。予算規模が縮小されたため、例年に比べて採択予定件数が少なくなりました。採択率は30％を下回ると予想され、競争がますます激しくなりそうです。

ものづくり補助金を申請するためには、事業計画書を作成して提出する必要があります。そして、事業計画書が審査され、採択／不採択が決まります。ものづくり補助金の採択を受けるには、経営力向上に資する革新的な事業を考案し、説得力のある事業計画書を作成する必要があります。

事業計画書を作成するには、まず、ものづくり補助金の公募要領をよく理解する必要があります。しかし、公募要領は、初めての方にはなかなか難解です。注意事項が詳細に記載されているのですが、読んでもなかなか頭に入ってきません。どこがポイントなのかもよくわかりません。そのように感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。また、公募要領はなんとか理解できたけれども、事業計画書をどのように書いたらよいのかよくわからないという方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、著者は、公募要領のポイントや事業計画書の作成ノウハウをわかりやすく解説する必要であると考え、平成28年2月に「緊急出版!! ものづくり補助金 申請書作成 虎の巻　平成27年度補正完全対応版」を出版しました。

本書は、前著を全面的に改訂し、平成28年度補正ものづくり補助金に完全対応させるとともに、採択事例をご紹介するなど、質の高い事業計画書を作成するためのポイントをわかりやすく解説するように努めました。

本書が、中小企業・小規模事業者の皆様の革新的な取組み並びに経営力向上に、少しでもお役に立つことを願ってやみません。