バイオ燃料関係者必読の一冊
★★★★☆
バイオ燃料、特にエタノールの有効性(温暖化対策やエネルギー安全保障、地域振興策として)に大きな疑問があることが最近の数々の研究で明らかになってきた。本書は、その真髄に切り込む一冊。
日本のバイオ燃料の専門家の多くはバイオ燃料研究開発予算の恩恵を受けており、エタノールが「使えない」ことは知っていても、ほとんど公の場で議論されない。
エタノールは変換効率が悪く、国内のバイオマスは熱利用した方が化石燃料代替効果も経済性もはるかに高い。
細かな点は議論の余地があろうが、バイオ燃料関係者必読の一冊だろう。