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条文で読む民法―総則・物権・債権

価格: ¥94,908
カテゴリ: 単行本
ブランド: 法学書院
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条文にはじまり条文に終わる ★★★★★
法律の学習は「条文にはじまり条文に終わる」と言われますが、本書は民法の条文(財産法)を逐条的に解説した入門書です。民法を逐条的に解説したものには何分冊にもなった詳しい解説書から司法試験択一向けの参考書、その他一般向けの書籍まで様々のものがあります。
しかし、あまりにも詳しい解説書や司法試験択一向けの参考書等は、入門期には消化不良になりがちであり、重要事項とそうでない部分との見分けがつきにくい。かといって、一般向けの書籍は、解説は分かり易いものの、分かり易さを重視するあまり適切な法律用語が使われておらず、結局、各種資格試験の勉強や学生がレポート等を書く際には、専門書を読むことになる。
本書は、重要な事項についてはきっちり網羅されており、かつ、複雑な学説に入り込み過ぎていることもないため非常に読みやすいと思います。学部や法科大学院生が入門期に読むことが想定されているため、法律用語もきっちりおさえられる。民法を本格的に勉強したい人が、入門期に読むにはうってつけだと思います。たった、300数ページで財産法をこれほど網羅的に解説している入門書は他に類を見ないと思います。

たとえば、同様に一冊で財産法を逐条書として「我妻・有泉コンメンタール民法―総則・物権・債権」や、「民法条文整理ノート」(中央大学真法会)などがありますが、前者は辞書的に利用するには向いているものの入門期に読むには細か過ぎます。また、後者は、箇条書きでまとめられているため、知識の確認用としては良いですが、条文の説明としては不十分です。その中間に位置するのが本書といって良いでしょう。

ただ、本書は条文のエッセンスを簡潔にまとめることを目的としているためか実例に乏しいため、具体的に理解したい時は、内田先生の基本書等で適宜補う必要はあると思います。内田民法に手を出すのは、ちょっと…という段階の方には、「実例民法」(自由国民社)が本書と同様に逐条的に解説されており、本書との親和性も高くお勧めです。