特集「Making Things ものづくりの未来」 大量生産、大量消費の時代が終わりを迎えるなか、
ヒトはいかにものと向き合い、それをつくり、使っていくのか。6月8日(木)発売の雑誌『WIRED』VOL.28の特集は「ものづくりの未来 Making Things」
大量生産、大量消費の時代が終わりを迎えるなか、ヒトはいかにものと向き合い、
それをつくり、使っていくのか。そこからヒトは、何を得て、何を学ぶのか。
サンフランシスコで、パリで、ロンドンで、スウェーデンで、京都で、ものづくりの未来を考えた。
さらに、米国大統領選で100以上もフェイクニュースサイトを発信した東欧のマケドニア。
なぜ米国から遠く離れた街でフェイクニュースが発信されたのかを探る。
また、100年間フェイクニュースと戦った文筆家のカール・クラウス。
その素顔を探るべくカール・クラウス研究第一人者の池内紀に訊いた。
2016年の「CREATIVE HACK AWARD」のグランプリと準グランプリ受賞者による海外視察ツアーレポートも掲載。
- イヴ・べアールの感覚変容論 21世紀をデザインするものづくり
オフィスチェアやテレビなどの身近なものから、途上国の子どものためのPCや眼鏡、高齢者のためのロボットまで。
そのデザインの秘密を探るべく、ライター佐久間裕美子が、ベアールのサンフランシスコのオフィスを訪ねた。
- フレンチテック・モンアムール 欧州発、「ポストメイカーズ」の逆襲
パリのハードウェア専門VC、巨大スタートアップキャンパス、インキュベーター、メイカースペースと、
リヨンのIoTフェスを訪ねてわかった、フレンチテックがエスプリたっぷりな理由。
- 衣装の解剖学 アイトア・スループ、自己探求としての「ものづくり」
越境的デザイナー、アイトア・スループ。ものづくりとは自己探求だと語るスループのアトリエを訪れた。
- M.M.L.B. RISAKOのメイク・メイク・ルック・バッド
中村理彩子、22歳。デジタルファブリケーター、メイカー、ときどきモデル。物欲、旺盛。
ただし、つくれないものしか買いたくない。リアルクローズなら、自分でつくっちゃいますけど。なにか?
- クラフツマンの帰還 リチャード・セネット:つくることは考えること、生きること
ハンナ・アレントの教え子として「労働」「仕事」「技術」について鋭い思考を展開してきた
『クラフツマン』著者、リチャード・セネット。ヒトにとって「つくる」とは何を意味するものなのか?
その根源的な答えを聞くべく、ロンドンの自邸を訪ねた。
- 匠とテクノロジー 京都式「長く続く」ためのイノヴェイション
- 捨てない経済 北欧発「リペア・エコノミクス」への挑戦
- ものの響き 坂本龍一と考える「人・もの・音」
CREATIVE HACK AWARD | 2016年受賞者・海外視察ツアーレポート『WIRED』が毎年主催している「CREATIVE HACK AWARD」。2016年のグランプリと準グランプリ受賞者が
副賞として訪れたのはカナダのモントリオール。小さな街に集積する数々のスタジオから厳選された8カ所を巡る旅は、
デジタルアート集団Moment Factoryから始まった。
第2特集「フェイクニュース」
- マケドニア番外地 世界を動かす「嘘」の町
東欧・バルカン半島に位置するマケドニア共和国。米国大統領選において100以上ものトランプ支持サイトが発信されていた。
その多くは“嘘”ばかりのフェイクニュースサイト。なぜマケドニアは世界のフェイク工場となったのか。
思想なき場所で生まれるカネは、ついに世界を動かしてしまった。
- 100年前、フェイクニュースと闘った文筆家|カール・クラウス
爛熟と頽廃のときを経て、やがて戦争とファシズムに飲み込まれていく19世紀末ウィーン。
において、アフォリズムを武器に、ひとりフェイクニュースと闘い続けた男がいた。
批評家で詩人で劇作家で編集者で諷刺家、加えて論争家でもあったその人物の名は、カール・クラウス。