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恐怖の谷 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

価格: ¥660
カテゴリ: 文庫
ブランド: 光文社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:アーサー・コナン・ドイル/著 日暮雅通/訳 出版社名:光文社 シリーズ名:光文社文庫 ト2-9 新訳シャーロック・ホームズ全集 発行年月:2008年01月 関連キーワード:キヨウフ ノ タニ コウブンシヤ ブンコ ト-2-9 シンヤク シヤ-ロツク ホ-ムズ ゼンシユウ きようふ の たに こうぶんしや ぶんこ と-2-9 しんやく しや-ろつく ほ-むず ぜんしゆう、 コウブンシヤ コウブンシヤ 2271 こうぶんしや こうぶんしや 2271、 コウブンシヤ コウブンシヤ 2271 こうぶんしや こうぶんしや 2271 犯罪王モリアーティ教授の組織にいる人物から届いた、暗号手紙。その謎をみごとに解いたホームズだが、問題の人物ダグラスはすでにバールストン館で殺されていた。奇怪な状況の殺人を捜査する謎解き部分(第一部)と、事件の背景となったアメリカの“恐怖の谷”におけるスリルとアクションに満ちた物語(第二部)の二部構成
ホームズもので最も面白い作品 ★★★★★
本書はホームズものの作品の中で最も面白い作品で、ことに第二部は、無味乾燥な描写の多いホームズものの中では例外的といっていいくらい、血肉の通ったドラマが感じられる。

ただ、第一部に関しては、ある手がかりを基に隠された謎を解き明かすという従来どおりの形式で、消えた片方のダンベルを基にした推理は見事だが、それよりも行方知れずの結婚指輪を基に推理すれば、もっと容易に全体の骨格が明らかにされたのではないかと思う。

それと、本書にはしばしばモリアーティ教授の名前が出てくるので、「最後の事件」以前の設定のようだが、ワトスンは「最後の事件」で初めてホームズからモリアーティ教授の名前を聞かされることになっており、その点、矛盾がある。
ホームズ最後の長編 ★★★☆☆
本書は、4編あるホームズものの長編のうち、
最終作にあたります。
物語は2部構成。
第1部で事件の発生から解決が描かれ、
第2部で事件の背景となった事柄が
描かれていくという展開です。
第1長編の「緋色の研究」と
第2長編の「四つの署名」も
同じ形式で描かれています。

第1部については、
ホームズが手に入れた暗号文を解読していく幕開けから、
バールストン館での惨劇の発生、
事件の捜査、意外な結末と、
テンポよく進んでいき、
よく出来た推理小説という印象を受けました。
一種の密室状態という殺人事件の謎や、
意外な犯人の正体など、
推理小説の面白さが詰まっています。
ちなみに本作品は、
不可能犯罪ミステリの巨匠、
ディクスン・カーが賞賛したとのことで、
そうした視点でみると、
なかなか興味深い仕上がりとなっていると思います。

それに比べ、第2部は、正直なところ、
あまり楽しめませんでした。
アメリカに舞台を移し、
第1部の事件の背景を描くというものですが、
ほとんど第1部とは別の物語といってよく、
ミステリ的要素もあまりありません。
あえていうなら、犯罪小説といったところでしょうか。
ホームズが登場するのも、
最後の数ページしかなく、
ホームズものと呼ぶことはできないのではないでしょうか。

第1部と第2部の評価を総合し、★3つとしました。
祝!全集完結!! ★★★★★
やはりホームズは面白いですよ。
小学生時代からもう30年以上も繰り返し読んでいますが決して飽きることがありません。
出版タイミング的には「古典新訳文庫」の一環だったのでしょうか。
でも「新訳」を謳うのであれば、柳瀬尚紀氏あるいは斎藤兆史氏の訳で読んでみたかったですね。
ちなみに、Wikipediaで調べたところ、原題のThe Valley of Fearにはこんな意味があるのだそうです。
「The name "The Valley of Fear" is the English translation of the place name of an exceedingly narrow valley in the South of France. During the period of the Crusades, it was populated by the pious Cathars, and some suspect the Holy Grail arrived there from the Holy Land.」