契約書あれこれ~キャリア10年以上の法務部員の日常~
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新人の法務部員さんや、これから契約業務を始めたい士業のあなたへ。
企業の法務部に勤め、はや10数年、現在30と〇〇歳のほむです。
1部上場から中規模の商社まで、転職をしつつもずっと法務部の契約業務畑です。
私が日々の業務で行っていること、契約業務を行うにあたり知っておくべきことを、分かりやすく書いてみました。
契約書のひな形ではありませんし、学術書ではありません。
日々契約書のチェックや起案をしている人間がどこを見ているのか、その一端に触れていただければ幸いです。
軽いタッチで書いてありますので、気楽に読んでみてくださいね!
【目次】
1・契約と契約書・・切れ端にメモしただけで大損害?
2・「あたりまえ」は「あたりまえ?」
3・読点の重要性①
4・読点の重要性②・・「、」の位置で数億円の賠償!
5・契約書のタイトル・・ルックスより中身で勝負!
6・公序良俗違反は無効・・別れさせ屋ってどうなの?
7・契印・・はんこ一つで契約書やりなおし?
8・契約書の訂正・・修正液は論外です!
9・契約書の訂正の煩雑さを避けるために、あらかじめ捨印を捺印しておくべきか?
10・契約書に捺印する「割印」の役割と「契印」との違い
11・契約書の後文について①(署名捺印と記名押印の違い)
12・契約書の後文について②(捺印と押印の意味の違い)
13・契約書の後文について③(「署名」「記名」「署名捺印」「記名押印」の証明力の違い)
14・契約書で用いられる法令用語の用法解説①(「とき」と「時」)
15・契約書で用いられる法令用語の用法解説②(「及び」と「並びに」)
16・契約書で用いられる法令用語の用法解説③(「又は」と「若しくは」)
17・そもそもなぜ契約書を作成するのか?
18・契約の成立について争いになった場合、裁判所はどのように判断していくか(自由心証主義とその例外)
19・契約書に署名又は押印をするときに気を付けるべきポイント(民事訴訟法第228条第4項、二段の推定)
20・署名と押印のメリット・デメリット(民事訴訟法第228条第4項をふまえて)
21・契約書で用いられる法令用語の用法解説④(「直ちに」、「速やかに」、「遅滞なく」)
22・契約書で用いられる法令用語の用法解説⑤(「以上」、「以下」、「超」、「未満」)
23・契約書で用いられる法令用語の用法解説⑥(「以前」、「以後」、「前」、「後」)
24・契約書で用いられる法令用語の用法解説⑦(「みなす(看做す)」と「推定する」)
25・契約書で使用する用語の定義について(特定・解釈がずれないようにする・工夫)
26・いじわるな視点(スターバックスのドリップコーヒーのお代りと、チェックの視点)
27・業務委託契約書とは(委任、請負)
28・再委託(業務委託した場合。誰が業務を履行するか?)
29・下請法(下請代金支払遅延等防止法)と業務委託契約の関係
30・印紙税(課税文書、収入印紙、過怠税、懲罰刑、罰金刑)
31・業務委託契約書と再委託禁止条項(委託者の立場から)
32・契約当事者の表記に、甲乙という略符号を用いる意味と注意点(甲乙丙丁戊)
33・ライセンス契約・使用許諾契約とは?池井戸潤さん原作の「半沢直樹」のドラマを例に挙げて。
34・秘密保持契約書・機密保持契約書・Non discloser agreement(NDA)
35・売買契約書(期限の利益喪失条項、所有権留保に関する条項)
36・所有権留保(売買契約、民法176条)
37・合意管轄(専属的合意管轄裁判所)
38・契約当事者ではない第三者を拘束していないか