目的をはずさない範囲で読みましょう
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他の評価でも書かれていますが、読者層を「システム屋さん」に設定して、
記載されています。
従って、専門用語をできうる限り排除して、ポイントをはずさないような
説明となっています。
システム的な影響面をもう少し、掘り下げてもらいたかった箇所もありま
すが、好著です。
但し、この本で全てわかった気になっては、いけません。その点も、先の
学習を進めていく上での参考書籍の紹介質問窓口も用意されており、配慮
が行き届いていると言える。
大まかな概略を知るのにはちょうど良い
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週刊ダイヤモンドでIFRSの特集記事があって、それを読んでから勉強しなくてはと思い、本書を購入しました。
具体的な会計処理や仕訳、財務諸表の作成、これらにかかるコストといった実務レベルの話は出てきませんが、IFRSについてざっくりでいいから知りたいという方には最適だと思います。
財務諸表のフォームも変わるので、投資家や債権者など読む側も勉強する必要がありますが、P/LやB/Sがキャッシュフロー計算書のように営業、投資、財務に大きく分けてそれぞれについて記載されるようになるということが分かれば十分かと思います(p.108〜109)。
上記のように表記が変わることにより、営業活動の資産として○○だけあって、そこから生み出される利益は△△、キャッシュフローは□□だ、と、企業活動が分かりやすくなります。ただしそれに伴い、ROAやROE、○○率、○○比率といったものもいままでとは違った算出方法になると思いますので、しばらくは混乱するのではないかと思います。
いきなり分厚くて難しいのを読むより、この本で概略をつかみ、現在どのような方向に向かっているのか知るのにはちょうど良い本だと思います。
とにかくわかりやすい!
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私は自称会計システムコンサルタント(あくまでも自称)です。
最近「国際会計基準」という言葉をよく聞くようになりました。
恥ずかしながら全く知りませんでしたので、顧客と話ができるように
勉強しようと何冊か国際会計基準について書かれた本を購入しました。
中でもこの本が一番、その時の私にぴったりと合った本でした。
まえがきに書いているとおり、想定読者層を会計システムの開発担当
者、営業担当者あるいはコンサルタント、また、これから国際会計基準
の勉強を始めようとする経理担当者、経営者と想定しており、そのため、
以下の工夫をされています。
・できるだけ専門用語を排除
・日本の基準との比較の前に、難易度の高い会計基準については
まずその基本的な内容を絵や図を用いて説明
・見開きで一話完結パターン
・過去からの流れに沿う構成
これらの工夫が見事に活かされ、本当にわかりやすく整理された形で
そのまますんなりと頭の中に入ります。
上記の想定読者層に合致する人は、まずこの本で概略を押さえた上で
各論の詳細へ進むことをお勧めします。