「一応、“大河ラブストーリー”ですので」
★★★★★
連載第1回は1990年。
これはバブル崩壊前ってことだ。
リアルな世界では実に20年近い日々が経過しているというのに
この作品ではおそらく3年程度しか時間が過ぎていない(笑)。
「一応、“大河ラブストーリー”ですので」
(発行までに7年を要した1巻の「プロダクションノート」の作者の言葉から)
最初の1巻(「主婦の友社」版)の奥付は第1刷が1997年12月。
1巻の再刊(「講談社」版)の第1刷が2005年2月。
2巻の第1刷は2005年7月。
そしてこの3巻が2008年3月の発売。
少しずつペースアップしているとはいえ
カナリ気の長い話ではある(笑)。
それでもこの作品は名作だ!と断言してしまおう。
時代や社会がどんなにドラスティックに変わったとしても
オシャレでのんきな生き方は普遍的なモノなのだ。
面白かったです
★★★★☆
神戸で貧乏同居生活する女二人、キリエと絵衣子のシリーズ最新巻。
前半はクルーズや工場でのバイト体験。後半は友人ショーコのお見合い話。
そもそもこのシリーズ始まったのは阪神大震災以前の時代…なのに、この巻では携帯やら神戸空港やら…というのは大目に見てあげましょう(笑)
さらりあっさり、時には鋭く、日々を健康にマイペースで歩んでいくおなご達はいたってすがすがしいのです。
買って損は無いと思います。
エイコ、蘊蓄たれてます
★★★★★
2巻よりもはるかに勢いがあります。
いや−面白かった。青年誌でも通用するパワーです。
2巻でちょっと絵の荒れが不安だったのが嘘みたいな仕上がりで、
エイコとキリエとショーコの掛け合い漫才は最高でした。
ただ、彼女達の年齢不詳っぷりが加速してるような…。
作者と登場人物の年齢がどんどん離れているが故でしょうか。
それにしても、羨ましいはずのショーコだけど、
お相手が全員、えーとあのその(笑)。
何でもない事なのですが、こういったまとめ方に、
作者のベテランとしての力量を感じます。
海外のシットコムのようなノリは、ちょっと癖になりますね。