【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:秀香穂里/著 出版社名:徳間書店 シリーズ名:キャラ文庫 し2-10 発行年月:2007年04月 関連キーワード:ツヤメク ユビサキ キヤラ ブンコ シ-2-10 つやめく ゆびさき きやら ぶんこ し-2-10、 トクマシヨテン トクマシヨテン 5229 とくましよてん とくましよてん 5229、 トクマシヨテン トクマシヨテン 5229 とくましよてん とくましよてん 5229 業界注目のアートディレクター・藤居に舞い込んだ大型企画-それは、老舗ゲーム会社が仕掛ける新型ゲーム機のパッケージデザイン!!依頼主の美咲の、ストイックな美貌と理想の身体つきに一目惚れした藤居は、「身体に触らせてくれたら仕事を受ける」と条件を出す。怒りと羞恥に震えながら、肌を這う指先に耐える美咲だが!?ゲーム業界で才能溢れる男たちが恋を競うセクシャルLOVE。
インパクトな癖ですね(笑)
★★★★☆
アートディレクター×老舗ゲーム会社社員
好みなら人・物にかかわらず何でも触れたくなる。変わった癖の持ち主。攻・藤居
真面目で一生懸命で自分の仕事に誇りを持っている。受・美咲
友人の川奈と共に経営する藤居川奈デザイン室に老舗ゲーム会社から依頼が来た。
その担当として現れたのが美咲。
藤居は、動物、静物にかかわらず、己の中にある理想の造形美に触れるものには、
つい何にでも触れてみたくなるという、なんとも困った癖を持っていて、
依頼に来た美咲の凛とした美しさと身体つきが、その藤居のツボを直撃。
最初のうちは、美咲の"造形美"に触れてみたいという好奇心だけだったけれど、
そのうち、彼の表面だけでなく心にも触れてみたいと思うようになる。
これまで、造形美にのみ異様なこだわりをみせ、深い部分を追及することがなかった藤居の、
これが、初めての本気の恋ですね。
でも、美咲は過去の恋で心に大きな傷を負っていて、どうしても一歩を踏み出せない。
この過去の男というのが、どうにも最悪で嫌な男なんですよ。
チラッとしか出てきてませんが、すんごいヤな奴です。
藤居は、とにかく真正直で真摯な性格。そして優しい。
恋で傷付く怖ささ切なさを知ってもなお、美咲を想い、彼を傷つけまいとする。
そんな藤居の真摯な想いが、美咲に、これまでの恋愛と違うんだと教えてくれます。
頑固で職人気質風な美咲ですが、実は甘えたちゃんだと思う。
だってバニラ好きですから(笑)
バニラが気になる方はぜひ読んでみてください(笑)
愛情たっぷり
★★★★★
いきなり珍妙な場面から話が始まりますが、
冒頭から最後まで違和感なくすんなりと受け入れられるお話でした。
目を閉じつつボディタッチする場面がすごく扇情的。
その時はキスまでしかいかないのですが、
へたなベッドシーンよりよっぽどドキドキします。
あと、二人が気持ちを確かめ合った後の情交がイチ押しです。
頭の中でどのように相手を想像したか攻めが告白するところで
読んでいるこちらも妄想してしまいぞくぞくします。
そもそも、あんなに愛情溢れる交感は久しぶりに読みました。
そこに至るまでに攻めの情の厚さがよく描かれているため、
余計彼の愛を感じるのでしょう。受けがたっぷりと愛されます。
著者が渾身の力を込めて描いたに違いない(笑)濡れ場に、心震えます!
ある意味愛が深い(笑)
★★★★☆
主人公二人の愛よりも作者のゲームに対する愛情の方を感じてしまい、
やっぱりかー…と、あとがきを読んで納得いたしました。
なので流れとかこんな風なんだねぇという仕事への興味をそそられてしまいました…
そして藤居の癖はものすごく共感できます(笑)いや、そんな行動力はありませんが…
二人は仕事のパートナーとして、距離を縮めていきますが藤居の物怖じしない
素直さと行動力がモノをいいます。育ちがいいのが透けて見える。
美咲(受)の苦しい体験故の逃げ腰の踏み込めなさに対し、藤居は触れることで
思いを伝えようと、美咲を大切にします。
対して同じ様に距離を縮めていたはずの美咲も、過去の体験に引っ掻き回されて
ずるい行動に出て、挙句本気の藤居に対してひどいことを提案します。
でもちゃんと答えをだして、幸せな二人を見ることができました。
自分としては藤居の仕事上のパートナーの川奈がお気に入りでしたので
もー少し出番が欲しかったなぁ。陽気で器量良しで寛大なゲーマーで、
物持ち良しの仕事もできる実はだらしない、いい男☆もったいない…
気まぐれチャーミング
★★★★☆
あとがきで著者曰く「気まぐれチャーミング」という
タイトルだったかもしれない(笑)お話。
気まぐれ、というよりも、大人故の弱さで恋に臆病になる美咲に、
振り回させるデザイナーの藤居。
お互い好きなのに噛みあわない、
やることやってんだからさっさと引っ付いてしまえ!(笑)と
どんと背中を押したくなるくらいのじれったさが、
可愛いというか初々しいというか。
大人な恋愛、ちゃんとした心理描写が楽しめる方には
ぜひオススメ。
読んでいる最中は気付かなかったのですが、
BLではめずらしい(?)徹底した攻めサイド視点です。
それでいて受け側の心理描写に不足感がない筆力はさすが。
デザイナー故に一般人とはちょっとズレた、驚くほどの行動力を
みせる藤居の視点から見る美咲は、
確かに気まぐれチャーミングかもしれません(笑)。
同レーベルの著者の人気作品とちょこっとだけリンクして
いるのもご愛嬌。
ラストの二人のじゃれあいが、過去の出来事を乗り越えたことを
うかがわせて、心地よい読後感。
ぜひ「藤居さんちの子」になっちゃった1ヶ月間のお話が読んでみたいです。