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メディア・情報・消費社会 (社会学ベーシックス6)

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 世界思想社
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文献への初歩的アプローチ ★★★★☆
著名な文献の要約集みたいなもの。
これを読むだけで結構概要がつかめる。
原典にあたれ、ということ ★★★★★
 メディア論、消費社会論のカテゴリーに含まれる「現代社会学」をもっと勉強したいと考え、購入して一読、小気味良いほどに蒙を開かれた。欧米を中心とした23人の研究者による23冊の記念碑的論考それぞれについて、日本の社会学者23人が分業的にバランスのとれた解題を試みる、という一見シンプルな入門書的体裁。だが、限られた字数の中で「論考の概要」「著者の人となり」「論考の意味するところ、または今日的意義」の3項につき、それぞれが、過不足のない、素人にも十分に理解できる範囲での紹介を試みており、全部が全部とは言えないまでも、力作・佳編が多い、と感じ入った。「グーテンベルクの銀河系」のマクルーハン、「世論」のリップマン、「ニュース社会学」のタックマン、「有閑階級の理論」のヴェブレン、「ゆたかな社会」のガルブレイス、「消費者の神話と構造」のボードリヤールなどがことに面白く、ガイド役を務めた日本の研究者の丁寧な筆致と相まって、読後「よし原典にあたろう」と、意欲をかき立てられた次第。キャントリルの「火星からの侵入」、モランの「オルレアンのうわさ」など、存在は知っていたのにまだアプローチできていなかった論考の一端に触れられた、という余得もあった。概略は何となくわかるが、やはり現物を読まなければ、と思わせる絶妙の案配・呼吸は鮮やかの一言、というと褒め過ぎか。