漫画だからこその良さ
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スピリチュアル系ではまだまだ珍しい漫画の本です。
原本はスウェデンボルグの霊界日記という本で、
スウェデンボルグという人物が特殊な瞑想法により、
生きながらにして霊界とこの世を行き来した内容を書いてあります。
まず漫画の良さとして、非常に手軽に読めて分かりやすいです。
子供でも読めると思います。
これまでいろいろなスピリチュアル系の本を読みましたが、
内容も十分満足でき、うまくまとまっていると思います。
結局、我々が自分の全てと思っているこの肉体や脳みそは、
本来の姿の極々一部分を表しているに過ぎず、
本当は永遠に生きる魂が我々の本性です。
そして究極的にはあなたも私も、小鳥も木々も、地球も宇宙も全てが
一つの同じ存在であり、大きな愛に包まれているのです。
いろいろと生きにくい世の中になっていますが、
忘れていた自分の本来の姿を思い出させてくれる一冊です。
初めて霊界ものを読むには極めてよい
★★★★★
スウェーデンボルグの著作を元にしたマンガです。
マンガは平易な描写で、子供が見ても大丈夫なタッチのマンガです。
内容は、スウェーデンボルグには定番の、霊界の世界の状況が書かれています。
死後、霊界に行き、自分は死んだと思ったのに死んでいないことに驚く人。
生前、仲が良いと思われていた夫婦が、実は内心は憎み合っていて、死後、霊界に行くと対立していたこと。
など、霊界の様子、在り様がかかれています。
また、死後、地獄に行くのは宗教で説く罪や罰でなく、
その人の欲するままの世界に行くためである事。
表明的な行為、体裁ではなく、
心の奥底で思っていることに対応した世界に行くということ。
霊界では自分の本心を偽り、隠すことができない。
そうした定番のテーマが扱われています。
マンガであるので読みやすいです。
こういう分野に興味のない方には、漫画であり、テーマも的を得ていて入りやすいと思います。
その後、関心があれば、スウェーデンボルグの霊界日記や、
ルドルフ・シュタイナー、エドガー・ケイシー、また、シルバー・バーチなどのスピリチュアリズムの霊界通信などを読めばよいと思います。
スウェーデンボルグは50歳くらいまでは科学者として活動しており、
今で言えばノーベル賞をいくつもとれるような天才だったそうです。
50歳ごろに霊的なものが見えるようになり、意識的に霊界へ行くことができるようになった。
スウェーデンボルグの著作を日本で最初に紹介、翻訳したのは禅で有名な鈴木大拙です。
キリスト者の内村鑑三もスウェーデンボルグの著作を読み肯定的に評価しています。
心理学者のユングも大学生のときに読んでいたようです。
アメリカの思想家エマソンがスウェーデンボルグの影響を受けていることは有名です。