続ゲーテの言葉
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(この本について)
この本には、先に出版した「ゲーテの言葉」の続編となります。
この本には、エッカーマンによる「ゲーテとの対話」の主に中巻より、印象的な、あるいは重要なゲーテの言葉を多数収録しています。該博な知識、豊富な人生経験、熟練した技巧と偉大な才能、全てを兼ね備えたゲーテの言葉には、あらゆる人に有益な深さと温かみがあります。
収録された言葉は以下の通りです。
事物の奴隷
『美しきパースの娘』について
ローマについて
少数の読者
ギリシャの芸術について
女性について
独創性の源泉
霊魂不滅について
劇場のために書くこと
『親和力』について
『ファウスト』の音楽
経験を積むこと
インド哲学について
人の到達しうる最高のもの
『色彩論』について
建築について
デーモンについて
古典的とロマン的
ナポレオンについて
天才について
クロード・ロランについて
天才について
誤った傾向に気づくのは難しい
真の才能がないのに作品を作りたがる人々
哲学と永生について
『ファウスト』第二部について
老年の考え方
病身な人が非凡なことを成し遂げることについて
『ファウスト』について
ミルトンについて
モーツァルトについて
ナポレオンについて
『親和力』について
エンテレヒーについて
旅について
身体と精神との相互作用とについて
ロマン的及び古典的の概念について
『ゲーテとの対話』について
フォスの『ルイーゼ』について
論争的な傾向について
新約聖書について
忠告について
芸術における人格
音楽の才能について
年代による考え方について
『ファウスト』第二部について
これこそ私の神だ
神について
自然の法則について
デモーニッシュなものについて
ウォルター・スコットについて
『ダフニスとクロエ』について
野蛮な時代
便利で優美な道具について
『真実と詩』について
才能以上のことをしようとしないこと
細かすぎる良心
『ファウスト』の完成
『色彩論』があまり流布しない原因について
風景画家について
ギリシア悲劇の運命観について
詩人が仕えるべきもの
ゲーテの死(エッカーマンによる)
(ゲーテについて)
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテは一七四九年にドイツ中部フランクフルト・アム・マインの裕福な家庭に生まれました。詩人、劇作家、小説家でありまた自然科学者、政治家、法律家でもあります。
ドイツを代表する文豪であり、小説『若きウェルテルの悩み』『ヴィルヘルム・マイスターの修行時代』『親和力』、叙事詩『ヘルマンとドロテーア』、詩劇『ファウスト』など広い分野で重要な作品を残しました。
その文学活動は大きく三つに分けられます。初期のゲーテはヘルダーに教えを受けたシュトゥルム・ウント・ドラングの代表的詩人であり、二十五歳の時に出版した『若きウェルテルの悩み』でヨーロッパ中にその文名を轟かせました。後年、『若きウェルテルの悩み』の愛読者であったナポレオンはゲーテを見るなり「ここに人有り!(Voila un homme!)」と叫び感動を表したという逸話が残っています。
その後ヴァイマル公国の宮廷顧問となりしばらく公務に没頭しますが、シュタイン夫人との恋愛やイタリアへの旅行などを経て古代の調和的な美に目覚めていき、『エグモント』『ヘルマンとドロテーア』『ヴィルヘルム・マイスターの修行時代』などを執筆、シラーとともにドイツ文学における古典主義時代を築いていきます。
シラーの死を経た晩年も創作意欲は衰えず、公務や自然科学研究を続けながら『親和力』『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』『西東詩集』など円熟した作品を残しました。大作『ファウスト』は二十代から死の直前まで書き継がれました。ほかに旅行記『イタリア紀行』、自伝『詩と真実』や、自然科学者として『植物変態論』『色彩論』などの著作を残しています。
(古典教養文庫について)
古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。
1、古典として価値あるものだけを
これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。
2、読みやすいレイアウト
文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、電子書籍デバイスはもちろん、iPhoneやAndroidなどのスマートフォン、iPadなどのタブレット、PCやマックでの読書に最適化しました。また索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
青空文庫をベースとしている場合も、適切に処理してありますので、そのまま青空文庫の物をダウンロードして読むよりも格段に読みやすくなっています。
3、美しい表紙
プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
4、スピーディーな改版
紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。