呼吸と姿勢がこれほど重要だったとは!!!
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本書の著者は、心身統一合気道の継承者で、
この本を読むことによって合気道に興味を持つ人も多いのではないだろうか。
それほど納得のいく方法と人生に役立つ考え方が合気道から学び取れる。
私は学生時代、3年間サッカーをしていたがまったく上達しませんでした。
今思えば、サッカーをしていただけで、通うことが重要だと思っていた。
周りと差がついた要因は「教わる」と「求める」の違いであり、
私はまったく求めておらず、そこで差がついたのだ。
本書では、呼吸法、姿勢、考え方として凄く参考になる教えがあるのだが少しだけ紹介したい。
何気なく接している態度が相手を威圧している場合がある。
例えば、椅子に座ったとき背筋を伸ばし胸を張ると威圧感があり、
背筋を曲げるとだらしなく感じる。
姿勢などで相手に対する印象は大きく変わるので立場が強い人ほど姿勢には気をつけたい。
後、相手を叱るときは呼吸が乱れ思考が不安定なので、
一度呼吸を整え冷静に話し合うことで結果は大きく変わるだろう。
緊張して結果を残せない人などは呼吸法や姿勢、
心の持ち方などを本書から学ぶことで今までにない結果が残せるのではないでしょうか!
何度も読み、何度も繰り返し実践すべき本
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氣に関する本は今まで約10冊近く拝読してきたが、
信一氏が書かれたこの本が一番分かりやすかった。
当然と言えば当然で、そうでないと師である父の光一氏が出版を認めるはずがない。
非常にていねいにかつシンプルに書かれています。
ただ、読み流すだけでは知識、それもうわべだけの薄っぺらい知識を
得ておしまいなのは他の本と同じ。
いかに良本といえども、代わりに実践とまではいかない。
あくまで、読んだ本人が繰り返すしかない。身につくまで。
内容の全てがためになったが、私にとっては「足先をきたえる」が
特にためになった。また知識を能力にかえるために、氣の講座も受講する
予定であり、大変楽しみでもある。
もう飽き飽きした内容
★★☆☆☆
藤原竜也氏が推薦。異様なまでに高い評価につられて購入してみたが、残念。
著書の言う「気の呼吸」の解説が90%を占めてます。
気の呼吸のすばらしさを延々と語り、
知り合いのエピソード体験や弟子がどうのこうの…例え話のオンパレード。
気が静まった状態では良い結果が出るなど、
ある意味当然のことばかり並べ記してるだけです。
何一つ目新しさを感じません。
肝心の実践についての内容は薄いすぎ。
・朝晩、15分程度呼吸を静まるまでする。いわゆる一種の瞑想のようなものでしょう。
・日々、周囲の人や自分に起きる意識の変化(怒る、焦る、恐れる等)をチェックしノートに書く。
まずこれは忙しい現代人にとって、著者のような専門家でない限り無理でしょう。
写真入りでわかりやすいとか、高評価ですけど、
その辺のビジネスマナー本でも載ってるレベルです。
本を開くたび、睡魔のとの闘いでした。
この本にかけた時間とお金と失敗に、本書で言う所の意識が上がった状態になりました。
普段無駄な動きが多いことに気付かされます
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姿勢が不自然な状態だと体は疲れやすく物事を長続きさせることが出来ない。
心の状態が不安定だと正しい判断が出来ない。
本書は心と体が自然で確かな状態「心身一如」を実践することにより、
人間が抱えている多くの問題を簡潔に解決できるヒントが記されています。
決して力をこめて踏ん張る(頑張る)のではなく
自然に従うことが一番の解決策だと捕らえました。
また、著者が合気道の師範でありながらほとんど合気道に触れていません。
著者の考えが、仕事・子育て・対人関係・その他、人の営みに応用が利き、
かつ、疲れるどころか人生が楽になる普遍の理念であるかがよく理解できます。
その他にも通り一遍等な理論だけではなく、
シーンに合わせて分かりやすく応用編が記載されています。
上っ面で小手先のテクニック等を書き綴った本が多い中、
本書は人としての行動、判断を根本から考え直す機会を与えてくれると思います。
力で相手をねじ伏せることが真髄ではない「合気道」にも大変興味がわきました。
安定した姿勢で脱力することの大切さ
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仕事で疲れて、休日にだらだら過ごす。
だらだらしているうちに一日が終わり、
「まだだらだらしたりない」と思いつつ疲れが十分取れないまま、翌週の仕事に向かう…。
そんな状況で、この本をふと手にした。
読んでみると、「虚脱とリラックスは違う」とある。
虚脱=だらだらでは、疲れはとれないらしい。リラックスすることが必要だという。
…だから疲れが取れなかったのか、と納得。
…それでは、どうするのか?
多くの本では、「考え方をかえろ」とか「遊びに行け」というが、この本は違う。
リラックスするには、「安定した姿勢」や「臍下の一点」(臍下丹田ではない)
などが大切だという。
しかも、こう書いてあったので、これは実体験から書かれているのだと思った。
・「思い出したように行う訓練には、ほとんど意味がありません。」
期間を決めて訓練する。
・「常に臍下の一点を意識していたら、煩わしくて日常生活を送ることもできません。」
心だけでなく、体と心の両方を変えていくことが大切だと説く。
日常生活における心の向け方や子どものしつけなどにも話は広がる。
とても気づきが多く、実践できる本でした。