※将棋世界2017年5月号より、本誌巻末に『別冊付録』を合本しています。本商品は付録のみをご必要とされる方のための商品です。
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今回、先手中飛車の付録を担当することになりました西田拓也です。私は攻め好きの振り飛車党なのですが、読者の皆さまにもそういった方は結構多いと思います。序盤から積極的に動ける先手番の振り飛車というと、思い浮かぶのは中飛車と早石田ですが、早石田は２手目に△３四歩と突いてもらえないとできない戦法です。その点、中飛車はどんな相手に対しても指すことができ、得意戦法にしやすい戦法かと思います。先手中飛車の最大の魅力は、何といってもその攻撃力にあります。将棋を指していて楽しいと感じるのは自分の攻めが決まったときですよね。本付録では、後手の対策を居飛車穴熊と左美濃という持久戦策に絞って解説しました。じっくりした戦いを目指す後手に対し、中飛車側は美濃囲いを完成させたら、あとはどんどん戦いを起こしていきます。読者の皆さまが、実戦で中飛車を使って楽しく将棋を指していただければ、著者として幸いです。（はしがきより）