京都の春を彩る13ルートの桜の名所巡りを楽しめる本です。掲載写真数が233枚ですから、本を眺めるだけで桜の美を堪能できます。
水野丹氏は、風景写真・高山植物を撮るネイチャーフォト・カメラマンです。そして桜守で有名な植藤造園の16代佐野藤右衛門氏による監修ですから、内容も桜の選定もまた格別です。
京都には妖艶な桜もあれば、可憐な桜もあります。桜のコンディションとしてベストな期間は大変短いですので、写真を見ながら次のシーズンの計画を立てる際の参考にしてください。また当日の格好のガイドブックとなるでしょう。

内容とコースは、想い出の嵐山から百人一首の小倉山へ―嵐山・嵐山公園・嵐山界隈・天龍寺・小倉山・竹林の道；石畳の北嵯峨からみやびの大覚寺へ―北嵯峨・嵯峨釈迦堂・大覚寺；
広沢の京の桜守と衣懸け街道を行く―広沢池・仁和寺・龍安寺；花見の平野神社から桜の桃源郷へ―平野神社・鷹峯・原谷苑；舟遊びの岡崎疏水　谷崎文学の平安神宮―岡崎疏水・インクライン・平安神宮；南禅寺疏水から哲学の道をそぞろ歩く―南禅寺・哲学の道；祇園情緒の桜から清水舞台の夜桜―祇園白川・円山公園・高台寺界隈・清水寺；滝のような近衛の桜　城の華・二条城―京都御苑・二条城・神泉苑；賀茂川と高野川　都の流れ桜映して―賀茂川・高野川・疏水分流・高瀬川；山科疏水から太閤栄華の醍醐桜―山科疏水・毘沙門堂・大石神社・勧修寺・醍醐寺；城南宮・伏見桃山城・宇治公園；高雄・常照皇寺・百年桜・歓伝桜；大原野・花の寺　勝持寺・善峯寺；地蔵禅院・背割堤・山崎聖天・天神川・法金剛院・千本釈迦堂・妙蓮寺・本満寺・京都府庁・大宮交通公園・幡枝八幡宮・上賀茂神社・鞍馬寺・大野ダムほか、でした。