見どころは魔物兄弟と悟空との駆け引き
★★★★☆
中国を代表する絵本作家コンビによる、西遊記絵本の第二巻。
一巻目をよんで、好印象をうけたので続いてこちらも手に取りました。
ただし、やっぱりなあ。という不安が的中。
確かに、あの膨大な話しを絵本全3巻にまとめるとなると、極限まで中身を
削らなければならないでしょう。ですから、本書では金角銀角兄弟との
戦いに的をしぼって描いているのは判るし、それば充分楽しめます。
その分、猪八戒、沙悟浄との出会いのエピソードは、たったの数文で
済まされているし、あとは居ても居なくてもいい存在になっているのが、
非常に残念でした。
すでに、西遊記という物語全体をわかっている者が、
絵本で楽しむための作品です。