新・人間革命13
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戸田城聖の後を継ぎ、創価学会第三代会長となった山本伸一の峻厳な「弟子の道」が綴られている。日蓮大聖人の仏法のヒューマニズムの光をかかげて、世界を舞台に繰り広げられる民衆凱歌の大河小説。
<各章の概要>
【金の橋】昭和43年、山本伸一は、「日中国交正常化提言」を世に問うた。当時、中国は国際社会で孤立し、国交正常化を訴えることは、命の危険も覚悟せざるをえない状況だった。予想通り反発を呼ぶが、日中友好の先達は高く評価し、周恩来総理ら中国指導部も鋭く注目する。やがて、伸一の創立した公明党が橋渡し役となり、提言から4年後、国交正常化として結実した(1972年9月)。
【北斗】昭和43年9月、伸一は、日本最北端の稚内を訪問し、「稚内が日本最初の広宣流布を」等と期待を寄せた。9月の本部幹部会で、座談会の充実を呼びかけた伸一は、自ら最前線の座談会に飛び込む。
【光城】昭和43年11月、伸一は5年ぶり2度目となる奄美を訪問。この数年前から、広布を妨害する魔の働きが激しかった奄美の同志を抱きかかえるように励まし、奄美を日本の広布の理想郷にと呼びかけた。
【楽土】昭和44年の新年、伸一は、全同志に詩「建設の譜」を贈った。47年の正本堂建設に合わせ、万代にわたる広布の基盤を、と訴えた。2月15日、伸一は沖縄へ。米軍基地に苦しむ沖縄に楽土を建設するために、各人が自らの宿命転換を図り、国土の宿命転換をも成し遂げようと訴えた。