新・人間革命10
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戸田城聖の後を継ぎ、創価学会第三代会長となった山本伸一の峻厳な「弟子の道」が綴られている。日蓮大聖人の仏法のヒューマニズムの光をかかげて、世界を舞台に繰り広げられる民衆凱歌の大河小説。
<各章の概要>
【言論城】「勝利の年」と銘打たれた昭和40年。元日付から聖教新聞に小説『人間革命』の連載が開始。会員の要望であった聖教新聞の日刊化へ本格的な準備が進む。6月、伸一は聖教新聞社を訪れ、職員と懇談。“聖教を世界最強の言論城に”と激励。各担当者の奮闘が結実し、7月15日付から日刊化され、海外でも機関紙誌が発刊。
【幸風】8月、伸一はアメリカ・ロサンゼルスへ。出発直前に、ロスで人種差別への抗議暴動が。伸一は「今こそ、仏法という生命の平等の哲学を、アメリカの天地に」と予定通り渡米。野外文化祭に出席し、全魂で同志を激励。さらに戸田会長が逝去の直前に夢に見たメキシコを訪問。帰国後、各地の記念撮影会へ。
【新航路】昭和40年10月、正本堂建立の供養の受け付けが開始。伸一は10月度本部幹部会を終え、ヨーロッパへ。パリでは、ヨーロッパ本部を2本部に分轄し、ヨーロッパ総合本部の設置を発表。アフリカの友の激励も。西ドイツでは、日本から世界広布の決意に燃えて移住した青年たちを最大に励ました。イタリアでは、民音の招へいによるミラノ・スカラ座の日本公演実現への努力が続く。
【桂冠】伸一は帰国するや創価大学の設立審議会を発足。さらに記念撮影会を中心に伸一は、各地のメンバーの激励に全力を注ぐ。そうしたなか伸一は組織の中核を担う本部職員の育成に心を砕く。昭和41年「黎明の年」の1月、伸一はハワイへ。ハワイ会館の開館式に出席。ハワイ広布の発展へ獅子奮迅の戦いを進めた。帰国後、2月の本部幹部会で壮年部の新設を発表、3月に結成された。