座敷ワラシヒロイン
★★★★☆
新入社員永井君が入った会社には座敷ワラシのように会社に住み着くお姉さんが居ます。ゆかりさんと言い、美人ですがものぐさで最初は通勤してたのに毎日帰るのは時間の無駄、と会社に住み着いてしまったのです。でも、追い出されないのはゆかりさんが有能で、住み着いてから会社の業績が上がりだしたので社長も験を担いで許してしまったからです。と、まぁ基本設定はこんなトコですが他の社員たちも、残業の代行をゆかりさんに報酬付き(難易度に応じてマック→フルコースディナー)で頼んだりしてすっかり共生関係にあります。でも、ゆかりさんはいつも残業代行してくれるわけでなくお腹いっぱいなら断ってしまうという中々なところもありますね。このあたりが結構笑えました。この作者の描く女の人は淡々とした物言いの中に大変リアルにシビアなところが有り、笑いながらもぞっとするときもあります。新入社員永井君を食い物にしようと、とても可愛く近寄るセールスレディ三人組とのやりとりなどもシビアで乾いた笑いがあって良いと思います。