一人ぼっちではない
★★★★★
主人公のミツは、窓拭きの仕事が楽しい毎日。しかし、影山さんが抜けた穴は大きく多忙な日々が続き仲間達のイライラもピークに…。
若輩ながら現場の仕切りを任され頑張るミツだが、ミツを快く思わない仲間との不協和音が思わぬ事態を招く事に。
窮地に立たされるミツ。その時、仲間達は―。
今巻のミツと周囲の人達のエピソードには、いつにも増してジーンときてしまいました。
好きなエピソードは「広い窓」「窓の下」「手にしたモノ」。ミツのピンチを窓拭き仲間達が懸命に助けようとする姿に胸を打たれました。
特に真がだんだんカッコよくなっていくなぁ♪ このままミツの良い兄貴分になってくれるといいんだけど…。
口では心ない事言っても本気で仲間がいなくなればいいなんて誰も思わない。今回の話でまた一つミツと仲間達の絆が深まった気がします。
ミツは相変わらずホンワカしてて可愛いです。子供なのに人にも仕事にも真摯で、だからこそ最後には周囲から信頼されるんでしょうね。
そして新キャラ登場。タマチ君のお祖母ちゃんです。大変ユーモラスで可愛い方です♪ タマチ君のタマゴ好きの原点がここに…!
今巻で初めて明かされるタマチ君の下の名前に笑いました。何もかもタマゴづくしのタマチ家です。
タマチ君には早く辛い過去をふっ切ってほしいです。春子さんの「あなたがあなたを許してあげてね」の台詞にジンワリきました。
さて、物語はだんだん地上に行く話になっていくのでしょうか?
ニシマルさんの計画がソウタ君を介していろんな人を強引に巻き込んでいってますが、それが楽しみでもあり怖くもあり…。
ニシマルさんは何を考えているか分からない人ですが、何だか深い事情がありそうですね。とりあえずミツは巻き込まないでほしいのですが…。
次巻が今から待ち遠しいです。今後の展開を楽しみにしてます。