★やっぱり土屋さん★
★★★★★
この人の本は前書きとあとがきだけでも本を買う価値があると思っています。
独特の語り口で、必ず何かいつも新しい視点を提供してくれます。自由国民社さんの宣伝方法が下手なのか「教科書が教えられない」シリーズはあまり本屋には置いておらず、過小評価されている著者ですが、この人の本は絶対に一読の価値があります。
この「おとなの楽習」シリーズのようなシリーズ本では、教科書通りの記述しかできないのか、本来の土屋さんの著書のもっている面白さは、いつもよりもだいぶ抑え気味でした。土屋さんファンの私としてはそこが少し残念でしたが、世界史を一度勉強した人が世界史をさらっとおさらいするにはこのくらいでちょうど良いのではないのかなと思います。
正当派なおさらい
★★★★☆
これより前に出された日本史のおさらいを読んで面白かったので、次は世界史のおさらいだということで読んで見ました。似たような感じで書かれているのかなと思ったら、本編に対しておまけたっぷりといった感のある日本史に対してこちらは正統派一直線。よく考えたら世界史って中学時代は教科書に日本史のおまけ程度にしか載っていなかったんですよね。それを幅広く分かりやすく解説してくれているので中学のおさらい&高校入門といった感じです。皇帝や権力、封建制といった歴史を学んでいれば必ず触れる言葉について語源にさかのぼって説明されているのも豆知識っぽくて面白いです。ただ、文章の切れ目がやや不自然。この辺が改善されると読みやすくなってもっとフレンドリーな本になると思うのですが。