このシリーズは全部というわけではないんですが
本屋で見るたび興味が惹かれて結構読んでいます。
どれも比較的面白いのですが、科目が地味なわりに
中身がとても充実してたのがこの「地理のおさらい」
でした。中学の頃の地理といえば、「〜県の特産物」
とか「〜地方の特徴的な気候」などを記憶するのに
一生懸命だった気がします。でも、この本は地図記
号の意味や世界の食糧生産量にちなんで世界は本当
に食糧不足かなど、大人になった今だからこそふと
疑問に思うようなことについて書いてくれていて地
理ってこんなに面白いんだと思わせてくれます。大
人はもちろん、地理を学校で習っている子供にも読
ませたい本です。

地理は、基礎から始まって、Ａ（統計地理）とＢ（地誌）に分かれていますが、
この本はそれぞれの分野の膨大な情報の中から要点を上手に拾って、
わかりやすく解説してくれています。
地理は、細かく書こうと思えば、どこまでも細かく書けてしまうものなだけに、
要点を簡潔にわかりやすく、そして興味が続くように面白く書くというのは、
なかなか大変なことだと思います。
この本は、ポイントを押さえつつ、単なる情報の羅列になることなく、
読みやすく書かれているので、最後までするっと読めました。
地理を教わる前でも楽しみながら知識を得られる内容なので、
子どもにも読ませてみましたが、地理の授業が始まってからの効果は、
やはり歴然でした。