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ピーターラビットの絵本 第2集

価格: ¥2,268
カテゴリ: 単行本
ブランド: 福音館書店
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ピ-ターラビットの絵本、4,5,6 ★★★★★
4.「こねこのトムのおはなし」
 げんき一杯のいたずら盛りの3匹の子ネコ、ミトン、トム、モペット。なかでも男の子のトムが一番いたずらで、お母さんの言うことをきかない。お母さんのタビタ夫人は、ある日お茶会を催すが....おもおもしく静かなはずのお茶会のくうきは、いたずら子ネコどもの騒ぎでめちゃくちゃになる。子供たちが元気でいたずらでお母さんの言うことを聞かないというのは、世界共通普遍なことか?ともあれ、お母さんは大変だが、子どもが天真爛漫で元気であるというのは、結構なことだと思う。おとなしく全てお母さんの言うことを聞く子どもなんて、気持ちがわるい。
5「モペットちゃんのおはなし」
 モペットちゃんをからかうネズミと、モペットちゃんとの戦いのはなし。さまざまな工夫をして、首尾よくモペットちゃんはネズミを掴まえるが....ドジをして逃げられる。無邪気で、活き活きと描かれた子どもらしさが、微笑をさそう。
6.「こわいわるいうさぎのおはなし」
 いいうさぎばかり書かないで、たまには、わるいうさぎも書いてというこどもの要望にこたえて書かれたというはなし。わるいうさぎは、いいうさぎがお母さんからもらったニンジンをベンチのうえで、おとなしく食べている。ところが、わるいうさぎは「ください」ともいわず、ニンジンをいきなり横取りをし、おまけに、いいうさぎをひどく ひっかく。ベンチもよこどりして、ニンジンをくわえたわるいうさぎは.....思わぬ制裁をうける。愉快なラストシーンは、笑える。制裁の与え方が、いかにもポターらしく、大人の私も、はっとした。
なんと言っても ★★★★★
「ピーターラビット」の名前を知らない人はいないのでは、と思われるほど有名なシリーズですが、本は読んだことがない、という方もいらっしゃるかと思い書かせていただきます。
このシリーズの良さは、まずはやはり絵の美しさ。

温かみのある色彩はもちろん、それを支えるデッサンの正確さ!絵を見るだけでも微笑んでしまうのは、著者ビアトリクス・ポターの自然界への深い愛情があるからだと思います。
次に、リズム感あふれる言葉のたのしさ。
やわらかく、テンポよくストーリーを運ぶ言葉がとても耳に心地よいのです。

お子さんの小さなうちから繰り返し聞かせてあげてほしい本です。もちろん、もう大人になっている、という方にもぜひ読んで頂きたいです。
この第2集の中では、「モペットちゃんのおはなし」が一番好きです。
表紙のモペットちゃんの表情が、たまらなく魅力的。