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2018年5月6日改2発行。誤記修正
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フリーの電子回路シミュレーションソフトは幾つかありますが、無制限で使用できるソフトは、アナログ・デバイセズ社が提供しているLTspiceのみです。机上で計算した結果の検証や回路作成時の動作確認など、いろいろな用途で使用できるとても便利なツールですので、これから電気回路を学びたい方には、ぜひ導入してほしいと思っています。
本書は、最新のバージョン17を使用した電子回路設計TOOLシリーズのNo.2「シミュレーション編」となります。

LTspice XVIIは、GUIの向上により、ほとんどのコマンドの設定をエディタを使って使用できるようになりました。そのために、なるべく詳細に設定方法を初心者の方でも手順通り進めていけば実行できるようにまとめました。
なお、本書で例題として使用している回路は、電子回路設計TOOL No.1「基本操作・回路作成編」で作成したオペアンプを使ったフィルタ回路を使ってますので、よろしけでば、そちらの本も参考にして頂ければと思います。

本書では、下記の目次でも示すように、６つの解析（トランジェント解析・AC解析・DCスイープ解析・ノイズ解析・DC伝達関数解析・DC動作点解析）と、補足として温度解析、パラメトリック解析、モンテカルロ解析の設定方法を解説しています。
初心者の方でも手順通り進めていけば、基本的な操作が必ず習得できます。

本書の目次は、以下の通りです。
第1章　解析の種類
　1.1　解析タイプの定義
第2章　トランジェント解析
　2.1　信号源属性の設定
　2.2　解析の設定
　2.3　シミュレーションの実行
　2.4　プロット方法の選択
　2.5　波形の拡大・縮小
　2.6　波形ビューワー（プロット画面）の追加
　2.7　カーソルによる計測
　2.8　ドット・コマンドによる計測
第3章　AC解析
　3.1　信号源属性の設定
　3.2　解析の設定
　3.3　シミュレーションの実行
　3.4　プロット方法
　3.5　波形の拡大・縮小
　3.6　カーソルによる計測
　3.7　ドット・コマンドによる計測
第4章　DCスイープ解析
　4.1　解析の設定
　4.2　シミュレーションの実行
　4.3　プロット方法
　4.4 波形の拡大・縮小
　4.5 カーソルによる計測
　4.6 ドット・コマンドによる計測
第5章　ノイズ解析
　5.1　解析の設定
　5.2　シミュレーションの実行
　5.3 プロット方法
　5.4　波形の拡大・縮小
　5.5　ドット・コマンドによる計測
第6章　DC伝達関数解析
　6.1　解析の設定
　6.2　シミュレーションの実行
第7章　DC動作点解析
　7.1　解析の設定
　7.2　シミュレーションの実行
第8章　温度解析
　8.1　オペアンプの変更
　8.2　解析の設定
　8.3 ドット・コマンドによるシミュレーションの実行
　8.4　カーソルによる計測
第9章　パラメトリック解析
　9.1　部品の編集
　9.2　ドット・コマンドによるシミュレーションの実行
　9.3 カーソルによる計測
第10章　モンテカルロ解析
　10.1　回路の変更
　10.2　部品の編集
　10.3 ドット・コマンドによるシミュレーションの実行
第11章　シミュレーション・コマンドの設定方法
　11.1　Transientの設定
　11.2　AC Analysisの設定
　11.3 DC Sweepの設定
　11.4 Noiseの設定
　11.5 DC Transferの設定
　11.6 DC on pntの設定
第12章　Independent Voltage Sourceの設定方法
　12.1　DC ValueおよびSmall signal AC analysis(AC)の設定
　12.2　Functionsの設定