(本文)
自分のロジックの通りにメタトレーダーが動いてくれる。自分自身はパソコンの前にいなくても自動で売買してくれる。そんなことを夢見てEA(自動売買システム)作りに励んでみたものの、難解なプログラム文に阻まれて挫折した人に読んでほしいのが本書です。
EAを作るには、条件文とエントリー文、エグジット文の3つを書かなくてはなりません。
このうち、エントリー文とエグジット文には「定型文」と呼ばれる決まった形があります。それを、覚えてしまえば話は済みます。最悪、覚えられないとしても、本書の読者限定でダウンロードできる定型文を手に入れて、それをメタエディターと呼ばれるプログラムを書く場所にコピー&ペーストしてしまえば、特別にすることはほとんどありません(ロット数など他2つの設定は必要ですが難しくはありません)。
ロジックの根幹となる条件文については、本書では「iCustom関数」というものを使います。これは、原則、どんなインディケータにも変身できて、勝てるインディケータが分かる関数です。
例えば、「RSIが30以下になったら買い、70以上になったら売り」という条件を書きたいとします。ゼロからこの条件を書こうと思ったら、それこそ何十行にわたるプログラム文が必要になります。
しかし、iCustom関数を使えば、話は別です。何十行にわたるプログラム文も数行に短縮できるからです(詳しくは本文にて)。
iCustom関数を使った条件文作りについても、本書では、ひな形を用意しました。それを、メタエディターにコピー&ペーストして、必要な部分(インディケータ名やパラメーターなど)だけ本書ないしはウエブサイトでご紹介するものに変えていただければ、EAが完成します。
EAをゼロからひとりでコツコツ作る時代はもう終わりました。これからは、利用できるものは利用してEAを作る時代なのです。本書でダウンロードできるものをコピー&ペーストしながら、時間を大幅に短縮してEAを作ってみてください。