今やFX(為替証拠金取引)トレーダーの常識となった大人気ソフト「メタトレーダー4」。
リアルタイムの相場表示はもちろんのこと、
多彩なテクニカル指標、仮想売買、独自指標の作成、売買システムの構築と検証、自動売買、口座管理まで、
およそトレーダーが求めるであろう機能を兼ね備えた理想的なソフトである。
しかも、これらの機能の利用は無料だ。
しかし、その手軽さからか、メタトレーダーを単なる自動売買実行ソフトとして扱い、
ろくに自分で検証もせずに既成の売買システムを購入して、
大切な自分の資金を運用しようとする投資家もいるようだ。
もちろん、既成の売買システムのなかには優れたものもある。
しかし、すべてではない。
また、すべての業者が同じ相場を提供するとは限らないFXやCFD(差金決済取引)では
“優れたシステム”でさえ機能しない可能性があるのだ。
自動売買で成果を上げている人たちは、超一流のアスリートと同じように、人一倍の努力を重ねている。
涼しい顔で好成績を上げるその裏側で、自分のスタイルを構築するため、
たゆまぬ研究と検証、実践を続けているのだ。
実は、その「パートナー」としてうってつけなのが、メタトレーダーなのである。
ただし、その潜在能力を引き出すためには、
メタトレーダーと「会話」をするためのプログラム言語「MQL4」の習得が求められる。
本書はメタトレーダーブームの火付け役となった『FXメタトレーダー入門』の続編として、
前作では詳しく触れることができなかったメタトレーダーの強力なプログラミング機能をできるだけ多く紹介した。
「ただプログラムが分かる」レベルから
「自分の思ったとおりのプログラムが作れる」レベルになるには
、外国語の学習同様、最低限の試行錯誤が必要である。
しかし、本書でその「最低限の試行錯誤」を効率良く経験してもらおうというわけだ。
メタトレーダーを自由自在に扱って自分自身の売買アイデアを100%具体化させ、
理想的なトレードを実現させてほしい。
※サンプルプログラムがパンローリングのHPにあります。