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京料理の迷宮―奥の奥まで味わう (光文社新書)

価格: ¥735
カテゴリ: 新書
ブランド: 光文社
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忌憚ない意見 ★★★☆☆
 著者は京都市内で開業する歯医者さんだが、市内の料理店をくまなく食べ歩いており、関連の著作も多いという人物。
 本書は、京料理についての案内書であるが、あくまでも一個人という立場を貫いて書かれている。いい加減な取材ですませてしまうテレビ、特定の店ばかり取り上げられる傾向のある雑誌、しがらみから逃れられない関係者とは、異なるのである。そのぶん、忌憚ない意見が吐けるし、率直な好き嫌いが反映されていると思う。
 構成としては、まず京料理とは何かという問題から始まる。おばんざい料理の位置づけなど、すっきり説明されていて分かりやすい。つづいて、悪い店の例(さすがに実名は出していないが)。それからおすすめできる店の紹介と進んでいく。
 途中、京都の文化と料理についての蘊蓄も。
 しっかりと本物の京料理を味わいたいなら、ガイドブックとして用いるのも悪くないだろう。ただし、取り上げられているのがどれも高級店であることはお忘れなく。
京料理だけでなく京都の文化の奥深さも理解できました ★★★★★
著者の柏井 寿さんは、京都市北区で歯科医院を開業されている生粋の京都人です。すでに京都に関する何冊も表わしている方ですので、本書も期待にたがわない名著となっています。

私も著者と同年代の中京に住む京都人ですが、京料理についていかに何も知らなかったかが、この本を読み薦めていくうちに納得しましたね。
それにしても著者の知識量は半端ではありません。実際、ご自身で食べにいかれた経験を元に執筆されているわけですから、内容や記述の確かさも抜群です。
単なる老舗料亭の紹介本だけでなく、京都の文化の奥深さも一緒に味あわせていただきました。
それにしても本当に感心しましたね、「京都の町の隅から隅まで知りつくした著者による正真正銘本物の味」という紹介の文章そのままの内容です。

歯医者さんの余業ではなく、「京料理評論家」の本格的な京料理の解説本です。
何より良かったのは、文章がとても巧みで含蓄も多く、新書の分量でハードカバー分の内容を得られた思いがしました。

おいしさが伝わる京都の魅力 ★★★★☆
淡々と筆が進んでいる感じがするのですが、的確な表現が味蕾を刺激します。
「京料理」の定義は目から鱗が落ちる感があります。
老舗だけではなく、日々新しくなる京都の魅力を伝えてくれます。
それにしても、京都は奥が深いです。観光ガイドとしてではなく、文化としての料理が味わえます。