自転車ブームに乗って芸能人も作家も変な裸の人も似たような内容の本を乱発する中、
本当に素晴らしい本に出会えたという気持ちでいっぱいです。
なんということない普通の言葉で書かれた文章ですが、
そこには飾り気も、ウソも、宣伝も、自己顕示欲なく、
壊れていく距離感だけがリアルに綴られています。
そんな世界があったのかと思い知らされました。
人に教えたいけど教えてたくないような素敵な本です。

基本的にはロードレーサー初心者向けに書かれた本です。なので、初心者にとってはいろいろな情報を得られて、いい本だと思いますが、それなりに乗りなれた方には機材や技術面ではそれほど目新しい情報は得られないと思います。しかし、文章が読んでいて楽しいので、エッセイとして楽しく読める本でもあります。また、私自身は東京〜糸魚川やブルベなどまだ未体験のイベントの記述あり、そこら辺は非常に興味深く読ませていただきました。

総合的に見て、いい本だと思います。特に初心者やロードレーサーは買ったが、どう遊んでいい川からない方にはお勧めです。

・結構勉強して、個人的にロードレーサー購入していまいました。
・ロードを趣味として始めたいと思っている初心者には
　最適な本だと思います。
　エンゾさんのような”毒”が一切なく、心が洗われる感じ。
・著者が”全然走ったこともないのに沖縄一周330kmに挑戦した経緯”は
　非常に微笑ましく、
　でも等身大の初心者の体験として共感できました。
・章立ても分かりやすく100km、200km、300km、それ以上と続きます。まずは100kmからですね。
・自転車で走る効用、友人と走る効用、夫婦で走る効用などなども書かれています。
・沖縄一周したら気持ちよいだろうな〜。

僕自身はチャリ初めて半年たらず。ブルベを経験していない。
著者が感じてる距離感がなくなった世界へ、僕も行ってみたい！

駅までの自転車通勤から会社までの自転車通勤に切り替えて約１年経ちました。
自転車もママチャリ→量販店の６段変速→TREKのクロスバイクになりました。
そしてロードバイクに乗り換えたくなっています。
この本を読んだら確実にそんな思いを後押ししてくれます。
半年前にふとしたきっかけからスポーツバイクに乗り始めた、５０歳目前の特にスポーツをやっていた訳でもない初心者ですが、この本を読み終わって100km、200km遠くへ行ける自分を感じています。