製品設計者のためのープラスチックの基礎知識
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本書は著者が運営するwebサイト『製品設計知識』や各種媒体向けに執筆した記事を加筆・編集し、電子書籍化したものです。
<まえがきより>
私たちの身の回りはプラスチックを使った製品で溢れています。家電製品、住宅設備、玩具、自動車、航空機など、プラスチックを使っていない製品を探す方が難しいぐらいです。多くの設計者は低コスト化や軽量化など、プラスチックを使わなければ達成が難しい高い要求を突き付けられています。どんな業界の設計者であっても、最低限のプラスチックの知識が必要とされていることでしょう。
筆者は製品設計者、製造業を支援するコンサルタントとしてプラスチックと深く関わってきました。その経験の中で感じることは、まずプラスチックは非常に魅力のある材料だということです。工夫次第で様々な付加価値を生み出すことができます。その方法も無限といってもいいぐらいたくさん存在します。
一方でプラスチックに関する不具合は頻繁に発生しています。その多くがプラスチックの特性を設計者が十分に理解していないことに原因があると私は考えています。プラスチックは非常に身近な材料ではありますが、設計者にとっては最も難しい材料の一つなのです。
本書はプラスチックを使い始めて間もない製品設計者を対象に、プラスチックの基礎的な知識について解説します。1時間程度で読めるコンパクトな内容にしていますので、気軽に読み進めて頂ければと思います。
<目次>
目次
まえがき
第1章プラスチックの概要
1.1 身の回りのプラスチック製品
1.2 プラスチックを使うメリットとデメリット
1.3 プラスチックを理解するために必要な知識
第2章 プラスチック材料
2.1 プラスチック材料の概要
2.2 プラスチックの種類
2.3 配合剤の種類
2.4 プラスチックの材料特性
2.4.1 応力-ひずみ曲線の特徴
2.4.2 粘弾性特性
2.5 使用環境の影響による性能変化
2.6 成形条件の影響による性能変化
第3章 プラスチックの成形法
3.1 プラスチック成形法の概要
3.2 射出成形
3.3 押出成形
3.4 ブロー成形
3.5 その他の成形法
第4章 プラスチックの二次加工
4.1 二次加工の概要
4.2 接合
4.3 表面処理
4.4 機械加工
参考文献
著者紹介
<著者紹介>
田口宏之
製品設計専門のコンサルタント
田口技術士事務所 代表
1976年、長崎県生まれ
長崎県立長崎北高等学校卒業
九州大学大学院総合理工学府 修士課程修了
技術士(機械部門)
大学院修了後、住宅設備メーカーのTOTOに入社。12年間の在職中、水回り製品の設計・開発業務に従事。新商品の企画・開発、受注生産品の設計、コストダウン、未然防止・再発防止の仕組み構築、設計者育成など多岐に渡る設計業務を経験。
2015年田口技術士事務所開設。製品設計専門のコンサルタントとして、中小製造業支援、セミナー講師、執筆などを行っている。また、製品設計に関する情報を発信するwebサイト『製品設計知識』を運営。専門分野は住宅設備製品、プラスチック製品、設計における未然防止・再発防止および製品安全。
田口技術士事務所
http://taguchi-peoffice.com
著者運営webサイト 『製品設計知識』
http://seihin-sekkei.com