社長も、会計を軽視すると痛い目に…
★★★★☆
この本は主に管理会計について述べられている。管理会計とは、企業の内部の人々に報告し、企業の意志決定などに役立てる会計である。
京セラ名誉会長の稲盛和夫氏は、「日本では会計を後追いの仕事として、軽視している経営者が多い。しかし、会計は目標に正しく到達させるためのインジゲーターの役割を果たさなくてはならない。」と述べている。
あとがきでは林氏も、稲盛氏が説く正確な会計の重要性を述べている。そして本文では管理会計と経営にはつながりがあることについて、わかりやすく解説している。
みなさんはタイトルにある「100文字でわかる」と言うところに、あやしさを感じるかもしれない。しかし、100文字以内でまとめられた55の掟にはそれぞれ、イラストを駆使した解説がついており、わかりやすい。加えて、コラムでは実際の企業のビジネスモデルをわかりやすく書いている。本書のタイトルとは対照的に中身は濃い。
オススメです!