【復刻版】谷崎潤一郎全集第21巻-「文章読本/現代口語文の欠点について/青春物語」 (響林社文庫)
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【復刻版の原本】
この電子書籍は、以下の書籍の版面を複写し、シミ、ヤケ、活字のかすれ等をできるかぎり修正し、読みやすくした復刻版です(版面固定型)。
「谷崎潤一郎全集第21巻」(中央公論社 昭和33年7月10日発行)
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【収録作品】
文章読本
現代口語文の欠点について
青春物語
【解説】
■「文章読本」については、解説の伊藤整によれば、「この書物が出た当時の著者の仕事とこの書とは密接な関係を持っている」「その所謂古典主義時代の仕事の頂点に当る年に、この本を書いているのである」。以下、ウィキペディアより。
「『文章讀本』の タイトルで1934年に書かれた。文中で特に強調している部分を以下に挙げる。
・言語は思想を伝達する機関であると同時に、思想に一つの形態を与える、纏まりをつける、と云う働きを持っている。
・言語は万能なものではないこと、その働きは不自由であり、時には有害なものであることを、忘れてはならない。
・文章のコツ、すなわち人に「わからせる」ように書く秘訣は、言葉や文字で表現出来ることと出来ないこととの限界を知り、その限界内に止まること。
・文章に実用的と藝術的の区別はない。
・出来るだけ多くのものを繰り返して読むこと、実際自分で作ってみること。
・余りはっきりさせようとせぬこと。
などがある。」
■「青春物語」は、谷崎が、数えで25歳~27歳のときの回想(明治43~45年)。続編として、「若き日のことども」がある。