【復刻版】谷崎潤一郎全集第16巻-「蓼食う虫/饒舌録/芸術一家言」 (響林社文庫)
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【復刻版の原本】
この電子書籍は、以下の書籍の版面を複写し、シミ、ヤケ、活字のかすれ等をできるかぎり修正し、読みやすくした復刻版です(版面固定型)。
「谷崎潤一郎全集第16巻」(中央公論社 昭和33年7月30日発行)
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【収録作品】
蓼食う虫
饒舌録
藝術一家言
【解説】
「蓼食う虫」は、愛情の冷めた夫婦を描く。以下、ウィキペディアより。
「要・美佐子の夫婦仲は冷え切っている。小学4年の子供の前では取り繕っているが、美佐子は時間さえあれば恋人・阿曾の住む須磨に通う有様である。ある日、義父から人形浄瑠璃(文楽)の見物に誘われ、夫婦で出掛けてゆく。要は以前に見た時とは異なり、人形の動きに引き込まれてゆく。同席した義父の愛人・お久はおとなしい女で、要は人形のようだと思い、興味をひかれる。
高夏が上海から一時帰国し、要の家に来ると、要・美佐子はそれぞれ離婚について相談をする。高夏は春休み中の弘を連れて東京に行くことにする。
義父とお久が淡路の人形浄瑠璃を見に行くというので、要も同行する。ひなびた舞台も要には面白く、また自分たち夫婦に引き替え、義父・お久の関係がうらやましく思われた。三十三か所を巡礼するという義父たちと別れた要は、神戸に向かい、なじみの娼婦ルイズと会う。ルイズは借金があるので千円出してくれとしつこく、来週持ってくると約束をさせられてしまう。
要が離婚の件を義父に手紙で書き送ると、何も知らなかった義父は驚いて夫婦を京都の自宅に呼び出す。義父は美佐子と2人で話したいと言って、近くの懐石料理店に出掛けてしまう。」