太平洋の試練 ガダルカナルからサイパン陥落まで(下) (文春e-book)
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実は米軍内も割れていた!
陸海軍と海兵隊の縄張り争い。ニミッツとマッカーサーの足の引っ張りあい。米国側から初めて描かれるミッドウェイ以降の日米戦。
【下巻目次】
第九章 日本の石油輸送網を叩け
日本の戦争構想は、まずその油田を確保し、石油を勢力圏に運ぶそのシーレーンによってたっていた。米潜水艦部隊は、まずこれを分断しようとする。
第十章 奇襲から甦ったパールハーバー
撃沈された戦艦もアリゾナ、オクラホマ、ユタ以外は引き上げられ復活。新型空母の相次ぐ建造配備で真珠湾は開戦前より活気が漲り、戦場は中部太平洋へ。
第十一章 日米激突の白兵戦「タラワの戦い」
大艦隊による艦砲射撃などを掩護に上陸した海兵隊は、思わぬ日本軍の猛攻を受け、島は死臭漂う「墓場」と化した。
第十二章 真珠湾の仇をトラックで討つ
圧倒的な米空母機動部隊による連合艦隊大根拠地トラック奇襲の前に、日本側は不意を討たれ、大失態をさらした。
第十三章 艦隊決戦で逆転勝利を狙う日本海軍
新型空母の投入で絶対国防圏の死守、戦局挽回をもくろんだものの、開戦以来の熟練パイロットの損失は取り戻せなかった。
第十四章 日米空母最後の決戦とサイパンの悲劇
サイパンをめぐる太平洋戦争最後の空母決戦は、日本軍の惨敗で終わり、とりわけ地上戦では民間人にも大きな犠牲を強いることになってしまった。
終 章 最早希望アル戦争指導ハ遂行シ得ズ
日本軍の高官たちは密かに認めていた。サイパン陥落は日本にとって新たなる絶望の幕開けだったと。