視野が広がりました。
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「あの企業のイメージって・・・・」「・・・・といえばあの企業」
ブランディングの目的はイメージでの差異化だと思っています。
企業やサービスのブランドを如何に創造していくか。
これはあらゆる企業のマーケティング上の課題です。
現在はサービスそのものやロゴやデザインなどで消費者がブランドを
認知することがほとんどです。
しかし、一部の企業は聴覚(ジングルを利用)、触覚(独特の肌ざわり)、
嗅覚(特有の香り)、そして味覚までも利用してブランディングを行っている。
本書は、それを体系的にかつ具体的ケースを交えながら書かれています。
私は本書を読んで、ブランディングの考え方がグッと広がりました。
サービスを差異化するときに、今まで活用していない五感を一つでも利用できれば
より多くの消費者に支持されるのだと考えさせられました。
アーカーやケラーなど体系的なブランド戦略論を学んだあとだと
一層、インスパイアされるのではないかと思います。
和訳も良く読みやすいので、ぜひ読んでみてください。
納得のいく一冊
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キンモクセイの香りが漂うと秋を感じ、中学生の頃に聴いていた歌を聴くとその当時を思い出し、手触りの良いモノを触るとずっとなでなでしている自分にとってこの本は、まさしく納得のいく一冊でした。
一般的に人は視覚を重視しがちであるが、実はその他の嗅覚、聴覚、触覚などに依存する部分も多いのである。これからのブランディングにおいて、この事実を見逃すのはもったいない、というよりも不可能だということがこの本を読むとよく分かりました。
この本では、まず五感に訴えるブランディングの概論を述べ、その後にケーススタディを挙げて、そのことをより鮮明に解説している。
まさに、これからのブランド戦略においては必読の一冊であろう。