同じ著者の他の作品が興奮できたので注文してみた。
処女作らしく（他のペンネームで発表してなければ）ややぎごちないが、清楚な女を長期間陵辱・調教してついに堕とすというパターンがいい。本著者の作品は　「何十日XX」となっているのがほとんどで期待通り。
自分の会社で起こるかも、自分にもできるかもと思ってしまう、身近なリアリティがあり、他の作品では別の工夫もしているが写真を撮るというのも本当にやれそうで可、他の作品と同様に勃たせる一冊、ハードな責めが好きなマニアには良い。

確かに、「写真をばら撒く」という脅しは古めかしくて陳腐ですが、ＳＭ味の女性調教は私の好みです。鞭とか鎖を使った監禁ものが好き、というかたには、とにかくオススメです。ただヤッテルばっかりの調教ものが多い中で、いろいろ工夫をこらして調教していて、マニアックな興奮があります。ＳＭマニア向き、といえるかもしれません。
そのぶん、二人目が出てきてからは失速しますが、ま、久々に繰り返し読んでも興奮する官能小説ですね。

そんなに良いとは思えませんね。確かに誘拐・監禁方法などは真に迫るものがあり良かったと思いますが、これは「官能小説」です。「誘拐・監禁マニュアル」ではありません。性的に興奮するものがなければ、駄作と言わざる得ませんね。はっきりいって興奮しませんでした。

45日もかけるわりには、ステップアップのプロセスに工夫がなく、退屈な内容。裸体写真を撮影してばらまくと脅迫するなんて、ありきたりすぎる。もっとましな「大嫌いな相手に従う理由」を考えてもらいたい。

私はこれは小説ではなくて作者が実際の誘拐計画を小説にしたような気がしました。
私のようなサラリーマンも（もしかしたら）、会社のあの高嶺の花をやれるとしたら・・・という意味で、客観的に言ってリアリティがあり「そそる」作品。
誘拐教唆かなんかで捕まらないように、微妙に手を抜いているような場面もありましたね。