第３巻から始まった「バンパイア・マウンテン編」の最終巻ですが、この結末は誰も予測出来ないでしょう。
それほど信じられないようなラストになっています。

バンパイア・マウンテンを水路脱出したダレン・シャンは、疲労困憊した状態で荒れ地に辿り着きます。
必死で森を目指すのですが、途中で倒れてしまいます。
ここで彼を助けるのは、往路友達になった狼たちでした。

彼は、狼たちの助けを得てバンパイア・マウンテンに戻り、シーバーにバンパイア族の危機を伝え、カーダの叙任式にその野望を砕く策を施します。
そして、元帥たちの理解を得て、バンパニーズとの戦いに至ります。
そこで彼が提案した作戦は、「クモ作戦」でした。

戦いの中で、彼の友達も死んだり重症を負ったりしますが、そんな中、彼は「善・悪」の問題で悩みます。
絶対的な「善」と言うものはないのではと言う問題です。

そして、ラストで迎える予想外の展開。
最高に面白い展開の巻でした。

ダレンシャン６─バンパイアの運命─ではダレンの親友とも言える人物がバンパイア一族を裏切ってしまいます。
その人物は一族のためを思ってした事なのですが、やはり一族を裏切ってしまう事に。
しかも追にバンパイア一族とバンパニーズ一族が対決することに────。
バンパイア一族にも多くの犠牲者が出てしまい、ダレンシャンシリーズの中でも結構つらいストーリーです（涙
ですが最後の最後にダレン氏があっと言わせてくれますので！
是非読んでみてくださいｗ（＾▽＾）/

私がこの本で一番驚いたことは…

ダレンの友達が仲間を裏切ってしまったこと。

でも、仲間の裏切りは仲間のためにしたこと…
私は仲間の裏切りは、正しかったかなと思っています。
私が何故そう思ったかはダレンを呼んでからのお楽しみに。

力量の試練を失敗し必死に逃走する中での大事件、信頼していた仲間の一族に対する謀反、裏切り者を糾弾しなければ！戦い、死、そしてダレンの処分はどうなるか。処刑される人物はある事情で今後も重要な役割を果たし、今は解せなくてもあとでなるほどか、ということになります。物語も中盤にさしかかり盛り上がって来たと思います。

知ってしまった秘密
重い二者択一
守るべきは己の身か、種族の存続か

死の恐怖
死の誘惑
死の栄光

戦え、ただひたすらに
裸で雪野に転がろうとも
報われることなどないとしても
待つものが栄光に満ちた死であろうとも
守るべきものは一つ

Darrenの本領発揮です
急転直下の前巻からよもやこの方向に話を持っていくとは

読者は思ってもみなかったことでしょう
Darrenバンパイア一族入りシリーズ、驚愕の結末です