江戸前の伝統を受け継ぐ千葉県産の海苔　江戸時代文政五年に、近江屋甚兵衛が上総人見村（千葉県君津市）で始めた海苔養殖が江戸湾（東京湾）各地に広まり「上総（かずさ）海苔」と呼ばれるようになりました。 1960年代後半に東京、神奈川、千葉県北西部などの東京湾内での海苔養殖が消滅すると、東京湾産の海苔として「江戸前」を受け継ぎ「江戸前海苔」とも呼ばれるようになりました。

「味よし、艶よし、香りよし」栄養豊富な海に育まれた希少な千葉県産海苔　千葉県の海苔漁場のある東京湾では他の産地に比べてミネラル成分が非常に豊富で、のり養殖最盛期の12月頃の海水中の窒素量を比較すると東京湾の海水には、他の産地の倍以上 400μg/L前後が含まれています。 千葉県の海苔漁場には、その東京湾からの栄養豊富な海水が流入し，潮通しの良い生育環境を生かして良質の海苔を産出しております。 その優れた特質を持った千葉県産海苔の生産枚数ですが、平成26年度実績で 約2億7500万枚、全国の生産枚数の3.4％にすぎません。 このたいへん希少な千葉県産海苔を、この機会に是非一度ご賞味ください。

栄養価の宝庫、「高濃度栄養食品」に匹敵するほどの驚きのヘルシー食材　海苔は「高濃度栄養食品」に匹敵するほどのビタミンやミネラルが豊富に含まれておりその栄養素ですが、 ①熱に強いビタミンC　②大変柔らかい食物繊維 ③海苔一枚で卵一個分以上のビタミンA　④海苔3枚で豚肩ロース30gにあたるビタミンB1,ビタミンB2 ⑤レバー一切れ（40g）に相当する鉄分　⑥海苔2枚で牛乳15cc分のカルシウム　⑦タウリン　⑧βカロチンや今注目の成分EPA（イコサペタイン酸）⑨グルタミン酸、イノシン酸、グアニン産など山と海の食材の旨味成分　⑩海苔一枚（約3g）で、牛乳の1/5本分のタンパク質 などが含まれおり栄養素の宝庫です。

進化し続ける千葉県産海苔 現在千葉県内で、約300名の漁師が海苔養殖業を営んでおり、年間約3億枚の乾のりが生産されています。 千葉県の海苔養殖は、技術進化を続け、生産性の高いベタ流し養殖を導入しており、陸上採苗の導入により安定的な採苗が可能になりさらに生産性が向上しました。 さらに上冷凍網の技術をいち早く取り入れ頻繁に網交換をすることで、漁期終了まで、新海苔と遜色のない大変良質な海苔を生産が、可能となりました。

千葉県の海苔養殖、生産工程概要 ①9月中旬に千葉県内で陸上採苗がはじまり、水温管理された水車の海苔網にのり胞子をつけます。 ②10月、種網を海上の柵に設置し、一ヶ月かけて天日干しや水洗いを行いながら、のり葉体を育成します。 ③海苔が10cmほどに成長する１１月上旬から新海苔の摘み取りが始まり、翌年４月上旬まで続けられます。 ④のり原藻をミンチにし、のり簀に貼り付けて乾燥させその後、剥がし取って、乾海苔にします。 ⑤漁協より海苔を集荷、入札が行われ、買い付けられた海苔が販売業者により製品化されます。