シビックプライド2 【国内編】 ――都市と市民のかかわりをデザインする
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「シビックプライド(=市民が都市に対してもつ自負と愛着)」の考え方は、地域活性の切り札として脚光を浴び、行政や立法の場でも取り上げられることが増えてきました。
2008年に出版した書籍『シビックプライド―都市のコミュニケーションをデザインする』では、ヨーロッパの都市をケーススタディとして分析しましたが、第2弾は日本での取り組みに焦点を当て、シビックプライドを醸成する手法に迫ります。
※本Kindle版は、2015/09/01に発売された印刷版と同内容の書籍です。
第1部 やってみよう
1.頼まれていないのにやる
フォントで都市のアイデンティティを伝える[名古屋市・横浜市] 鈴木 功
商店街の「日常を楽しむ」デザイン[新潟市] 迫 一成
2.まちにメッセージを込めてみる
空き地を「僕たちの場所」にする[佐賀市] 西村 浩
ライトレールのデリバリー作戦[富山市] 島津勝弘
3.人をまちに巻き込む
フェスティバルが広げる水辺の使いこなし[大阪市] 忽那裕樹
イベントを重ね合わせて整えるまちのイメージ[松本市] 倉澤 聡
4.まちに人を育ててもらう
フィールドワークの成果をまちに還す[釜石市ほか] 加藤文俊
子どもたちは、人と人とをつなぐ潤滑油[高松市] 河田祥司
Column
仏生山まちぐるみ旅館[高松市]
サッポロスマイル [札幌市]
柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)[柏市]
群馬音楽センター[高崎市]
リヤカーゴ[尾道市]
松本山雅FC[松本市]
今治シビックプライドセンター(ICPC)[今治市] ほか
第2部 聞いてみよう
市民の意識がまちを変える 富山市長 森 雅志
シビックプライドの再生 NPO 法人グリーンバレー理事長 大南信也
アートが「場所の力」を引き出す P3 art and environment エグゼクティブ・ディレクター 芹沢高志
第3部 考えてみよう
シビックプライドって何?
シビックプライドと愛国心は同じですか?
シビックプライドでまちは変わりますか?
まちの良さってどうやって見つければいいの?
プロジェクトはどう始めればいいの?
なんのスキルが必要?どんな人を巻き込めばいい?
まちの情報はどうやって伝えればいいの?
どんなワークショップがいいの?
イベントやキャンペーンだけでシビックプライドは育つ?
アートをどう取り入れたらいいの?
ゆるキャラじゃダメなの?
成果をどう測ったらいいの? ほか
第4部 7つのエッセイ
著者について
シビックプライド研究会(代表:東京理科大学理工学部建築学科 教授 伊藤香織)は、建築、デザイン、広告、アート、ランドスケープを専門分野とするメンバーが集まり、シビックプライドを共有しやすいコミュニケーションデザインについての研究を進め、多用な分野の実践者とともに意見交換を行う「シビックプライド会議」を行っています。