時はめぐり、季節はめぐる。
昔おこったことは、また再びおこる。
一万二千年前に存在した文明は頂点を極め、
そして滅んだ。
私たちの文明もやがて滅びるだろう。
ただ一つ違うことは、
アトランティスと呼ばれる
大陸の文明は今の私たちのよりも、
遙かに進んだ科学をもっていたということだ。

かの文明では
遺伝子をいとも簡単に作り変え、
新しい種を作り出していた。
現在存在する類人猿は、その多くが、
アトランティスのアカルダン（科学協会）によって
産み出されたものだ。
人類は巨大な宇宙船でいとも容易く
太陽系の惑星を探訪していた。
 
巨大な月が地球のそばで輝き、
宇宙センターが首都の中心にオーラを波打たせていた。
現在よりも濃密で酸素の量も水蒸気も多かったからだ。
現在の科学を遥かに凌ぐ原子力推進力は、
コップ一杯の水さえも素粒子に分解できた。
そこから得られるパワーは想像を絶した。
たった一杯の水のエネルギーは
現代の大都市に1年の間電力供給できたであろう。
無限の動燃力が
都市とアトランティスに付随する島を支えていた。
 
あの時までは・・・・
結局、どの文明も最後は同じだ。
傲慢さと無知の中、人類は失敗を冒した。
そして、解放された力はコントロール不能となり
宇宙のディメンションを破壊した。
アトランティスは、いわばエーテル界に存在した。
世界の崩壊は物質世界を確固なものとし、
神々も天使たちも、精霊も魔術も伝説となった。

だが、
人類はもうすぐ彼らに再会するだろう。
時が近づいているからだ・・・・・
 
主人公は事故をきっかけに
臨死体験をする。
しかし、あの世では思わぬ展開が待っていた。
カルマの裁判官は主人公に
過去のカルマを返済し
地上に戻るために
アトランティス人としての記憶を取り戻し
重大なメッセージを人類に届けろというのだ。
これは実際に起こった話をベースに作られたフィクションである。
フィクションであるが、
この話には重要なメッセージが込められている。