【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:エラリー・クイーン/著 井上勇/訳 出版社名:東京創元社 シリーズ名:創元推理文庫 Mク1-7 発行年月:2009年06月 関連キーワード:オランダグツ ノ ナゾ ソウゲン スイリ ブンコ M-ク-1-7 おらんだぐつ の なぞ そうげん すいり ぶんこ M-く-1-7、 トウキヨウソウゲンシヤ 5147 とうきようそうげんしや 5147、 トウキヨウソウゲンシヤ 5147 とうきようそうげんしや 5147 外科医が手術室でシーツをめくると、患者は殺されていた。被害者は、百万長者の老婦人アビゲール・ドールン。たまたま事件の発生を目の当たりにしたエラリー・クイーンは、父やその部下の刑事たちと、関係者から事情を聴取していくが…。緻密な推理を駆使して、エラリーが指摘した意外な犯人とは?フーダニット、ハウダニット、ホワイダニット、そのすべてが最高水準の傑作。
演繹分析のオブジェ
★★★★★
国名シリーズの第三作。舞台は病院。やはり劇的な効果を発揮する舞台設定の妙は光りますね。神秘的にして同時に人工的でもある
特殊な境界内において、演繹推理の限界内に没入するエラリー。そして到達するフーダニット・ハウダニット・ホワイダニットが見事に
三位一体と成って緊密に組み合わされた純粋論理の結晶。
あまりに論理的に分析するが故に、もはやその行為自体が直感的であり霊的ともいえる驚きの飛躍をもってして演繹するエラリー。
換言すれば、それは演繹の為の演繹である。その捨て身の精神は、著しい抑鬱状態と晴れやかな気分を同居させる。この一作でこそ
エラリーは名探偵としての両眼と精神を開いた。
最高水準の知的遊戯にして、ミステリーの新たな可能性を決定付けた前衛的芸術だ。是非、愉しく組み立てながら体験してみて下さい。
これは面白い!
★★★★☆
苦手な国名シリーズの中で面白かった作品の一つ。
その理由は謎解きが靴に集約されている点であり、もう一つの名作である
「エジプト十字架の謎」との共通点だ。
全体をとおして、読者を置き去りにするようなこともなく、犯人を逮捕する
場面から、最後の証拠を確認する所までの展開が印象的だ。
推理は論理的だが、犯行動機が薄すぎる。
★★★★☆
ファン待望の新版。作者作品中でその論理構成がもっとも精密と誉れ高い作品だが、旧版は異常に誤植が多かっただけに。
本書は確かにその推理は論理的だが、論理的であるがゆえに犯人が遺した靴から犯人像はある程度明らかになり、その分犯人の意外性には乏しい。
エラリーの説明を聞かないとわからないのは犯行動機だけである。
ところでその犯行動機だが、ただ単にカネ欲しさの犯行なら被害者はいずれは死ぬのだからそれを待っていればよく、いつかは犯人の手にカネが入るのだからわざわざ殺人を犯す必要はない。
何か本書に記されていない切羽詰った理由があるのだろうが、それはどこにも記されていないため、小説作品としての本書は読後感の印象が非常に薄い。
それと、『ローマ帽子の謎』は本書の後の事件であるとの原注が付されているが、なぜそのような設定にしたのか、その設定にどのような意味があるのか理解に苦しむ。
国名シリーズNo.1の新版
★★★★★
作者国名シリーズの最高傑作の新版。
エラリーは「ローマ帽子の謎」でシルクハットからすべてを解き明かしているが、本書では一足の靴に着目し、ロジックに次ぐロジックにより解決を導き出す。
ロジックのみによって構築された芸術品であり、まさに推理小説の醍醐味を存分に味わえる作品。作者の最高傑作「Yの悲劇」に対抗できる作品はこれしかない!
国名シリーズNo.1
★★★★★
作者国名シリーズの最高傑作。
エラリーは「ローマ帽子の謎」でシルクハットからすべてを解き明かしているが、本書では一足の靴に着目し、ロジックに次ぐロジックにより解決を導き出す。
ロジックのみによって構築された芸術品であり、まさに推理小説の醍醐味を存分に味わえる作品。作者の最高傑作「Yの悲劇」に対抗できる作品はこれしかない!