インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

死ぬことと見つけたり〈上〉 (新潮文庫)

価格: ¥620
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
Amazon.co.jpで確認
鍋島の縁の下 ★★★★☆
佐賀鍋島藩。
縁もなく、この本を読むまで、あまり多くのことを知りませんでした。
良くも悪くも、いろんな事情を抱えた鍋島藩が存続し続けられたのは、
藩主の力量もさることながら、やはり、それを支える鍋島侍たちによる
ところが大きかったんだなと感じさせる作品。
清廉で潔く、痛快で心地よい鍋島武士たちをご堪能あれ。
人生の教科書 ★★★★★
20の頃に読んだ作品ですが、28になった今でも座右の書として
いつも心に留め置く本です。人の評価が気になったり人と違うことに
悩んでいた自分に光明を指してくれたのがこの本でした。
苛烈な生き様と死人と自分を定めているからこそできる生き方、
そして同じくそういう風に生きている友人たちと語らずとも
心の通じ合う様は自分も男に生まれていたらこういう風になりたかったと
切に感じさせられます。
血のたぎる作品です。
隆先生の未完の作品の一つ ★★★★★
タイトルや(本編の)冒頭こそ物々しい雰囲気ではありますが、
葉隠れを基にした隆先生の描く逞しく清清しい武士達が藩のお家騒動などの問題を解決していきます。
安っぽい言い方をしてしまうとハードボイルドなサムライガンマンの主人公が死なんぞ全く省みずに藩主やその一門と重役に立ち向かっていくのですが、
その主人公が武士道という思想を体現したかのような人物で男も惚れてしまうような人物であり、話の展開の方も秀逸で一気に読めて飽きさせません。
惜しむらくは隆先生の急逝のために未完となっており、最後の解説で編集社から話の原稿を基にしたその後の展開の紹介があるのですが、やはり全部を読みたかったというのは読者の総意と言えるでしょう。
人に何か良い時代小説が無いかと問われたら私はこの作品をお薦めすると思います。
「葉隠」の真骨頂を見せてくれます。 ★★★★★
隆慶一郎氏の作品は痛快だ。登場人物の男ぶりがいい。敵役の女々しさがいい。週刊少年ジャンプで、原作「一夢庵風流記」「影武者徳川家康」の漫画を読んで以来、氏の世界に魅了されてきた。

今回は「葉隠」という、武士道の源泉とも思われるような書物を母体として、其の中に描き込まれた人間模様が隆ワールドによって現前する。

一話完結型の中にも、一本筋の通ったストーリーの流れが見えてきて、知らず知らずのうちに鍋島藩の中で生きているような錯覚さえ覚えた。主人公のおとこたちが、毎朝実践する「死人」の体験は、覚悟なき我々現代日本男児には、到達し得ない境涯かも知れない。
本当の意味での刹那主義 ★★★★★

 今を一生懸命生きる。いつ死んでも悔いは無い。男たるものそうでありたいと著者は言っている気がします。現代人が忘れているものを揺り起こすのに最適な一冊です。
 惜しいのはやはり未完で終わってるということでしょうか。一部話の内容だけは載ってますが、隆慶一郎氏の筆で終わらせて欲しかった。