勝つために
★★★★★
エリオットの本は15年くらい前に東洋経済から出版された株式・債券・為替分析のためのエリオット波動原理を持っていました。
昔はこの本の価値がわからず、数回読んだだけで、本棚の飾りになってしまっていました。
最近の一番のお気に入りの本がパンローリングのロジカルトレーダー (ウィザードブックシリーズ)なのですが、その前書きで偉大なトレーダーでマーケットの魔術師のポール・チューダー・ジョーンズが読むべき本として薦めていたので、改めてこの新版を買いました。
昔は、エリオットは少しオカルトっぽいのではないか、と疑問に思っていたのですが、あの偉大なポール・チューダー・ジョーンズが薦めるならと思い読みました。
マーケットの魔術師 − 米トップトレーダーが語る成功の秘訣でポール・チューダー・ジョーンズが、「自分の成功の多くはエリオット波動のお陰だ」と語っていたのが印象的でした。
1ヶ月かけて、ようやく3度ほど繰り返し読んだのですが、感想としては非常に奥の深い本でした。
群集心理が自然界の法則に従いやすいというのは納得できます。
集合知に関して、「みんなの意見」は案外正しいを以前に読んでいたので、かなり納得できる部分がありました。
集合知について知らなかった昔は、エリオットは本当に機能するのか疑問でしたが、今はかなり信頼できる指標だと思っています。
ただ、波のカウンティングが難しく、まだ間違ってしまうことが多いです。1波のトップと4波のボトムが重なってしまって、カウンティングの失敗に気がついたりなどが多く、まだまだ熟練が必要なようです。
波動自体がフィボナッチの比率で構成されやすいのも非常に納得できました。
原油や金などの商品市場よりも、市場規模の大きな株式市場や、圧倒的に巨大なFX市場で、より集合知が機能しやすいと思います。