TOEIC600以上で、900以上を目指すなら。
★★★★☆
現在TOEICで600点以上、そして900点以上を目標にしている人なら、この方法に勝るものはない。書き取り(ディクテーション)とシャドーイングは効果が絶大。
但し、聞き取るための教材には、スクリプトか英語字幕がついていて、正解を確認できるものが必要だと思う。
又、500以下の初心者にはついていける内容じゃない。初心者には、もう少しとっつきやすいものが必要。
語学学習の本質にせまる内容
★★★★★
私は色んな英語学習法を調べてみたが、この本の内容は、まともなことを言っていると思う。英語学習法によくあるような作ったような体験談の羅列はなく、実際の話(師匠と弟子?)のやり取りで続いていくので、話の中身に信憑性を感じられる。
理論だけでなく、具体的な学習の方向性が提示されているので、納得してできる。ただ、その方向性というのが、途方もない単純作業だったりするので、挫折する人が多いのも頷けるが。
「頭で翻訳するな」というのがこの本の中でよく言われることだが、この癖を落とすためのある意味筋トレとも言えるような英語トレーニング方法と言える。
個人的には、第2ステップまでしっかりやったら音の感覚がしっかり身についたのは大きかった。初めて読む文章や単語が出てきても、ネイティブのアクセントがスッと出てくるようになった。
ただ、著者も言っているが、全てをこの本の通りにやるというより、自分なりにアレンジした方がより効果が出ると思われる。(例えば第2ステップなんかも、1度文章全て書き出したら、元のテキストと照合して台本を修正してから、発音の矯正に入った方が、間違った単語で舌を慣れさせなくてすむ、など)
この本はそういった意味で完全ではないが、でもそこに至る本質的な考え方を提示してくれたという意味で星5つ。
英語は絶対、勉強しよう!
★★★☆☆
この著書を読んだ感想は「正論も言っているが間違ったことも多い」です。
本のサブタイトル「学校へ行かない、お金をかけない、だけどえペラペラ」にあるように、英会話に重点を置いた学習方略を紹介しています。
このサブタイトルの中で「マジでペラペラ」という発想には驚かされました。
英語とはただ話すだけではなく「読んで、書く」という作業も含まれます。
英語を日本語に置き換えて考えてみてください。
日本語をペラペラしゃべるのに、いざ読んだり書いたりしてみるとまったくできない、そんな人を見て本当に魅力を感じるでしょうか。
私なら、その人に対してもっと読み書きを勉強してほしいと思います。
ペラペラしゃべるだけで中身が空っぽの人になりたくないなら、やはりそれ相応の勉強は必要でしょう。
この方法程事実から遠いものはない
★☆☆☆☆
この方法で勉強している人はかなり時間の無駄だと思う。
まず最初テープを完全に聞き取るというのがあるが、これは発音できない音は聞き取れないという大原則を無視している。聞き取れない音は自分が正確に発音できない限り、聞き取れるわけがないんです。ですから発音できず、それゆえ聞き取れないものを何十回聞いたところで到底それを筆者の言うように”そっくり”に真似なんかできるわけなんです。完全に聞き取るにはそのテープを聞きとってマネをするのではなくまず、自分の発信する音を正確なものに訓練していくことが必修であり、そもそも正確な発音ができないうちにまねるなんて不可能。この筆者は順番を取り違えている。
あと日本人であれば文法の学習は絶対必要。
そうして文法と自分が発信する音をネイティブの発信する音に近づけてなおかつ語彙、文法を身に付けた上で意味を取る練習としてリスニングするのが本当に意味あることだと思う。
英語の音だけを聞く作業は正直雑音を聞くのと同じで、意味を取りながら英語は意識的に聞かないと意味ないと思います。
筆者のこの方法はドイツ人のような比較的英語に系統的に近い言語を話すヨーロッパ人なら通用するが、日本人のような(韓国の人も同様)英語と文法的にも音声的にも隔たりが大きい言語を話す人間にとっては全く通用しない、非効率そのものの方法だと思う。
学習法をして一般性があるとは言えない。メソッドは見た目ではとっつきやすいが、実際にやるとあまりにも負荷がかかりすぎて、燃え尽きる。
★★☆☆☆
この方法論で勉強を続けられる人は、かなり稀有だと思います。外国語学習はどうしても負荷がかかるものですが、この本で示している方法論は、効率のよい負荷のかけ方だとはいえない気がします。
日本語(母語)を一切排除して、英語だけを大量にインプットすることで英語力が養成できるという主張のもとに、様々なエピソードとメソッドが紹介されているが、これでやったとして効果があるのは、大学受験などでかなりのレベルで英語が出来た人が、最後の砦としてかなりの上級者にもっていくという場合だけでしょう。一般性のある学習法とは決していえません。
あと、母語を排除するという方法は極めて効率が悪いと思います。母語を排除する学習といっても、排除するべきやり方と、排除せずに母語を使用したほうがいいこともあったりなので、とにかく母語は排除というのは方法論としては非現実的だと思います。
あまり星がつく本ではないです。英語を学習するためにはこれくらいの根性が必要になります!ということを示せている点についてのみ星を与えます。