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一般相対性理論 (ちくま学芸文庫)

価格: ¥945
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
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Diracのような天才ではない私たちは、図がある翻訳書のほうがわかりやすいはずです ★★★★★
Diracの書いた原著は、有名な『量子力学』もそうですが、図が一つもありません。天才にしてみれば、図なんかがあれば却って自由な思考ができないということなのでしょうか。天才でない人には、翻訳者の江沢洋先生が付け加えくわえた多くの図のおかげで、とてもわかりやすくなっています。

個人的には、「この本を読んで理解できないなら相対性理論を学ぶのを諦めたほうがよい」とはしがきに書いてあった、内山龍雄先生の『相対性理論 (物理テキストシリーズ)』よりわかりやすいと思いました。なお、内山先生の本はその後に続けて「と言っても過言ではないという程易しく書いた」という文言があったかと思いますが、前半部分だけが有名になってしまっています。

と言っても、何せ「一般」相対性理論ですから、少なくとも大学教養課程で習う程度の数学の知識が前提です。テンソルの初歩の知識もあったほうが良いでしょう。著者は「特殊相対性理論の初歩と場の量の微分法」以上の知識は不要とさらりと書いていますが・・・。

けして易しくはありませんが、かと言って、テンソルを使わないで一般相対性理論が理解できるとも思えません。紙と鉛筆は必須です。ですので、数式が嫌いな人には不向きです。

ただし、一般相対性理論を学んで次に何に活かすかの答えが見付かりません。趣味で読むのも良いのではないでしょうか。理科系出身者が、一般相対性理論とは何だろう、と思ったときに良い本だと思います。
レベルが違いすぎて断念 ★★☆☆☆
 この本を読む前に科学史的な本をまとめて読んでいて,その流れで調子に乗って手を出したが,6頁目ぐらいでノックアウト.
 読了できず.
 “簡明直截かつ美しい一般相対性理論の入門書”らしいが,理数系の大学で数学をちゃんとやっていないとたぶん撃沈します。
 簡明ということを理解するには,前提で必要とされるレベルが違いすぎます。
 理解できるひとには良い本なのだと思いますが,微積が苦手だった人は手を出してはいけません。
簡潔さは傑出した点だろうか? ★★★★★
この本は簡潔であることがやたら賞賛されているが、
この内容をこの分量にまとめるのは実際大して難しくない(この本を手本にしなくても)。
元々、入門的一般相対論の本の半分近くを占める微分幾何の初歩は、数学の教科書から直接抜き出せばこの程度の分量も無いのである。

むしろ現代的に価値がある点は、他の本ではおざなりにされがちなエネルギー運動量テンソルや正準形式について詳しく論じていることだと思われる。
特に和書でエネルギー運動量テンソルをここまで理論ベースで詳しく解説した書は現在絶版となっていない物の中では本書以外に無い。
後世に影響を与えた教科書 ★★★★★
この教科書は70年代に出版されたものだが、入門書としての価値は今日においても変わらない。80年代以降に出版された教科書に、少なからぬ影響を与え続けてきたと思われる。
この本は大きく二つの部分からなる。前半はブラックホールを目標とし、後半は変分から探る重力場方程式の性質と重力波である。説明は簡潔にして要を得ている。計算過程は丁寧であり代数的処理が多い。難しく感じる箇所も、前後をよく読めば必ず自力で解けるようになっている。公式の導出法もちゃんと説明されている。特に、後半部分の擬テンソルや重力波の説明は秀逸である。ただ、星の構造や宇宙論の話題は省かれている。30年前の本という時代の制約もあったであろうが、著者の慧眼も感じさせられるところである。時間の限られた一会社人間にとり、この教科書は本当に得がたい一冊である。過去に、入門書と銘打ちながら専門家用の本が出たことがあったが、天才デイラックの功績は入門書のありかたにも及んでいる。
理論の美しさを余すことなく堪能できます! ★★★★★
Diracの「一般相対性理論」が文庫本になりました!
一般相対論が簡潔に&余すところ無く記述されています。
正に「エレガント」の一言に尽きます。
学生時代にDiracの「The principles of quantum mechanics」を読んで、
その数学的美しさに圧倒された記憶まで甦ってきました。

元々数学的美しさに彩られた「一般相対性理論」をDiracが解説するのですから、
美しくないはずがありません。
「The principles of quantum mechanics」共々、絶対的にお勧めします!