オレンジ色の身体で生まれてきたペンギン、ジェイムズ。
両親はそのことで卑屈になったりせず、ごくごく普通の愛情を与える。
周囲も、「なぜオレンジ色なの?」とは聞くが、差別したりはしない。
ジェイムズは「わからない。でもこの色が気に入っている」と答える。
登場人物(登場ペンギン?)のいずれもが、分け隔てのない愛情を持ち、
その中で育ったジェイムズが、群れの危機に面して、自分の生まれてきた意味を知る。
「誰もが、生まれてきたことに意味がある」ことを、
(心を痛めるような部分はなく)すんなり読める内容。
葉祥明さんのやわらかいタッチの絵は、インテリアとして置いておくのにもオススメ。