うまい設定ですねー
★★★★★
「ミミ付き」は裏社会では10億とも言われる大金で取引されるため、一人で外を歩くのも命がけ。そんな中、高校時代の同級生で今は狩野組組長である狩野(攻め)に、一羽(受け)は捕獲されてしまう。
これが、ちゃんとたっぷり愛ある関係と発展してゆくので、気持ち良く読めます。
しかしこの設定は面白いですね。うまいなぁとも思いました。
受けにとって、耳や尻尾は素晴らしく感じやすい場所なので、Hも中々萌えでした。
またこの設定だと
「攻めに命を掛けて守られる受け」
「受けを屋敷内に拉致・監禁(保護と言う名目で)」
という現代日本では少し無理目なシチュエーションが、自然と出てきて、BL的盛り上がりは必至。そして更に
「フェロモンにやられたのじゃなく、お前そのものが好きなんだ」
という、絶対に外せない大ポイントも押さえてます。
この本は凄く好みでしたね。街子マドカさんのイラストも合ってました。
「攻めに大事に大事にされる受け」が好きな方にはオススメだと思います。
読む人次第では、ねらい以外にも「萌え」がアリ?
★★★★☆
どう考えても「ウサギ耳」を生やした男子のBL書くためなだけの世界設定・他色々に
軽〜くめまいが…
「うわっ、やっちゃったかなぁ」と読み始めはちょっと思いました
が、しかし意外にも良かったんですよ!突っ込みどころ満載ですが!!(←正直ですいません)
ただ、作者さんがノリノリで書き上げたであろう「萌え」ポイント、
例えば主人公の無愛想な美人顔に愛らしいウサギ耳っていうギャップ萌えとか
貞操帯を使った羞恥プレイ萌えなんかをことごとくスルーしまくり
攻めと受けとの会話やエピソード、時々の表情なんかがツボだったのでした
攻めの狩野が、相手の弱みを楯に取って「かわいらしくおねだり」を強要しておいて
いざいざ受けがやってみせると目をまるくしたまま「うわー…強烈」とか言うあたり
その上真顔で「いやいや。いいもん見せてもらったよ」とか(笑)
なんかこういう純情が私にとってはニヤニヤっと楽しかったので、★4つにしました
リアリティと虚構を上手に取り混ぜた緻密な設定や表現、先を推測できない奥行きある展開、
胸を絞られるようなせつなさや感動などをお求めの方にはキッパリお勧めできません!
が、そうですね、
すごく疲れている時、何も考えたくない時、明るい気分になりたい時なんかどうでしょうか?
サラッと読めてシリアスのち所によりコミカル風味、あり得ないマニアック設定に
イロイロある割と濃いエッチ、結局は甘アマだし貞操は攻めだけに捧げられてる安心設計です