国試受験前のお話
★★★★★
秀麗が国試を受験する直前のお話、
原作だと外伝1巻(朱にまじわれば紅)の中の、
『お見舞い戦線異状あり?』と『会試直前大騒動!』になります。
どちらの話もストーリーの進み方は原作に忠実ですが、
個人的な感想としては、(『お見舞い〜』の中の)羽林軍の龍山での
山菜採り競争や左右大将軍の穴掘り競争を見たかったです。
影月や玖琅が初登場しますが、玖琅は本編では一コマのみ、
しょう可のセリフの中で描かれているだけですが、
収録されている描き下ろしの短編の中で、少年な玖琅が出てきます。
胡蝶も『会試〜』で初登場かと思います。
(既刊のコミックを見て、見当たらなかったんで。
もし出てたらごめんなさい…)
掲載誌移籍に向けての描き下ろし?(『夢は現に降りつもり』)
(↑雑誌は読んでいないので詳しいことが分からないんで…)と、
コミック用の描き下ろし(『ひとつの小さな願い事』)の2編も収録されています。
『夢〜』は劉輝が秀麗のことを想っている話、
『ひとつの〜』は秀麗が赤ちゃんの時の紅本家での話で、
少年な黎深と玖琅が出てきます。
秀麗に対し、既におバカな叔父さんになっている黎深と、
それと正反対とも言えそうな、落ち着いた玖琅がおもしろいです。
このころは幸せでした
★★★★★
秀麗の国試挑戦の幕開けです。
導入部分は、真冬の川に落ちた秀麗を皆がとっかえひっかえ?見舞う、あの楽しい短編です。兄一家バカの黎深様やら、無防備な秀麗を前に理性で耐える王様とか、ニヤニヤしてしまいます。現在原作の進行が深刻シリアスど真ん中なので、こんな時代もあったよね…的に遠い目にもなってしまうのですが。
本編は影月くんの登場からコウ娥楼へ青巾党が乱入(おびき寄せられる)ところまでですが、番外編が二つ入っています。
「夢は現に降りつもり」は、秀麗が後宮入りした頃を思い出し、あれは一目惚れだったと気づく劉輝と、官吏として彼の役にたつことこそ想いに報いる道、と決意を新にする秀麗のお話。今の原作の時点でこれを読むと、二人のお互いへの気持ちの温度差を感じずにはいられず、複雑な気持ちになりました(原作の終着点は見えませんが、この頃には戻れなくても劉輝の想いが成就してくれたら…といまだに根拠無き希望を抱いております)。
もう一編の「ひとつの小さな願い事」は描き下ろしで、紅本家にて幼い秀麗をかまう若い黎深・玖琅兄弟が見られます。黎深様のバカっぷりは、ほんとに変わらない…。
そして玖琅様はとても美少年。個人的にはこれだけでも見る価値アリでした。
コミック版「彩雲国物語」は原作に忠実に進みながら、コミックとしての速度を失わず面白く読めます。原作を知らない方には入門書としてもおススメだと思います。
素早い対応で梱包もきちんとされてて良か…
★★★★★
素早い対応で梱包もきちんとされてて良かったです。あと本屋にないから助かりました。