ブラジルに飛びたくなる。
★★★★★
まず、写真がいい。
ブラジルの抜けるような青空、赤土の大地、いろどりに溢れた街。
そこに乗る宮沢さんの言葉や、ブラジルにまつわるいろいろな人の言葉がマッチして、
得体の知れないパワーを放っている本だと思う。
そのパワーこそ宮沢さんがブラジルに惹かれる理由なんだろうと思ったし、
それを伝えるという意味では、へたな写真集やエッセイ本よりも成功していると思う。
個人的なことだが、大好きな写真家の川内倫子さんがブラジル絡みでインタビューに答えていたりして、
思いもよらないところで人と人はつながっていることを実感した。